ワリエワ 天才でかわいいのに絶望と言われる理由は?

フィギュアスケート

ワリエワ 天才でかわいいのに絶望と言われる理由・意味とは?

2020年3月6日

近年、フィギュアスケート女子界はロシアが圧倒しています。

それはザギトワやトゥルソワ、コストルナヤといったロシアのエテリ・トゥトベリーゼが率いる教え子たちの進化が目覚ましいためです。

その中でも今最も注目されているのがジュニアのカミラ・ワリエワ選手

4回転ジャンプはもちろん、スケート技術も表現力も凄まじい天才少女なのですが、そんな選手がロシアでは「絶望」と呼ばれています。

この記事ではワリエワ選手が絶望と呼ばれるようになった理由(意味)や、ワリエワ選手の実績や強みについてわかりやすく解説していきます。

ザギトワ似でかわいい!そして強い!カミラ・ワリエワってどんな選手?

カミラ・ワリエワのプロフィール
名前:カミラ・ワリエワ
出身:カザン/ロシア
生年月日:2006年4月16日
スケート開始:2009年
居住地:モスクワ
コーチ:エテリ・トゥトベリーゼ/セルゲイ・ドュダコフ/ダニイル・グレイヘンガウス
元コーチ:マリーナ・クドリャフツェワ/スタニスラフ・コバリョフ
所属クラブ:Sambo70

<主な戦績>

2017年 ロシアノービス選手権年少クラス優勝

2019年 ロシアノービス選手権年長クラス優勝

2019年 ジュニアグラプリファイナル優勝

2020年 ロシアジュニア選手権優勝

2020年 世界ジュニア選手権優勝

<認定された高難度ジャンプ>

4回転トウループ、4回転サルコウ、トリプルアクセル

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ワリエワ選手はザギトワ選手やトゥルソワ選手、コストルナヤ選手、シェルバコワ選手の3人組(通称3A)と同じエテリ・トゥトベリーゼコーチのチームに所属しています。

ちょっとザギトワ選手にタイプの似た顔立ちですが、ザギトワ選手よりも丸顔でかわいらしい印象ですね。

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しかし彼女は可愛いだけではありません。

まだ13歳で4回転ジャンプをマスターし、ジュニア参戦一年目のシーズンにジュニアグランプリファイナルと世界ジュニア選手権を制しジュニア世界一に。さらに、シニア一年目の2021-2022シーズンのGSスケートカナダでは、SPとFSを合わせたトータルスコア265.08を獲得し、女子史上最高スコアを樹立しています。そしてその記録は今後さらに伸びる可能性は大きいでしょう。

ロシアで最も有力視されているワリエワ!その理由は?

現在黄金時代真っ只中のロシア女子フィギュア。とりわけエテリ・トゥトベリーゼコーチ率いるサンボ70からは、次々と有能な選手が現れています。

日本人にもファンの多いリプニツカヤメドベージェワ選手もかつてはエテリコーチに師事していましたし、ザギトワ選手や、現在大活躍しているトゥルソワ選手、コストルナヤ選手、シェルバコワ選手もエテリの門下生です。

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しかし、これほどまでタレント揃いのロシア女子においても、ワリエワ選手は別格とみなされるほど、将来を有望視されているんです。

それには以下の理由があります。

  • 美しい4回転とトリプルアクセルが跳べる
  • すべてのジャンプをタノ(両手上げ)で跳べる
  • スケーティングが上手い
  • 柔軟性がある
  • スピンが上手い
  • 表現技術が高い
  • 密度の高い演技構成でも最後まで乱れない
  • ミスが少ない
  • シニア一年目に2022年北京オリンピックを迎える

ワリエワ選手のスゴイところはジャンプ、スケート技術、スピンステップ、表現力全ての能力が非常に高いことです。逆を言えば、弱点が全くない選手です。

彼女のレベルの高さは歴代の女子選手の中でも、いや、男子を含めた全世界のフィギュアスケート選手の中でも、確実にトップクラスと言えるでしょう。

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オリンピック金メダル候補

ワリエワ選手はオリンピックの年廻りに恵まれました。

彼女はシニア一年目で2022年のオリンピックに出場できます。

平昌オリンピックを思い出してください。そのシーズンにシニアの新生として現れたザギトワ選手が、主要大会で次々に優勝し、オリンピックでも金メダルを勝ち取りましたよね。彼女がシニア参戦する以前に無双状態だったメドベージェワ選手は、金メダル確実と目されていましたが、ザギトワ選手の勢いには敵いませんでした。

シニア一年目というのは、ジュニア時代に素晴らしい実績を残した選手であってもチャレンジャーという立場からスタートします。つまり、自分の実力がシニアというフィールドでどれくらい通用するのかを試す段階なので、選手にとっては失うものは何もありません。すべての試合において気負わずに攻めの気持ちで勝負に挑めるため、心理的に有利と言えます。

もちろん、大舞台での経験値が少ないというデメリットもありますが、過去の結果から見ても並に乗れれば一年目の選手が勝負に強いのは事実です。

さらに、ワリエワ選手のように15歳からシニア参戦する選手の場合、まだ体型変化を迎えていない選手が多いので、ジュニアの頃の身軽さを維持したままシニアで戦えるので、ジャンプにおいても身体的メリットがあります。

このようにシニア一年目のタイミングでオリンピックを迎えることができるのは女子選手にとって非常に有利なのですが、そのうえにすでに異次元の技術を持つワリエワ選手ですから、ロシア国民が金メダルを期待しない方が無理な話でしょう。

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天才ワリエワが”絶望”と呼ばれるのはなぜ?

華やかな演技と容姿と圧倒的な才能で、シニア一年目から世界トップに躍り出たワリエワ選手。そんな彼女ですが、自国ロシアのファンや、世界のフィギュアスケートファンから「絶望」というニックネームをつけられています。

将来有望なのに絶望ってどういうことなんでしょう?

実はこれ、言葉の実際の意味とは真逆の意味が込められているんです。

「絶望」とはワリエワ選手が絶望されているのではなく、ワリエワ選手と戦うライバルたちが「勝ち目がない」と絶望するほど強い、絶望的に優れた選手である。と言う最高の褒め言葉なのです。

先ほど、ワリエワ選手には弱点が無いと言いました。どんなスポーツでも共通かもしれませんが、世界トップクラスの選手といえども、普通は長所と短所があり、それぞれの長所を伸ばすことでライバルたちと戦います。しかし、ワリエワ選手の場合は、全方位でハイレベルなので、彼女がミスを連発しない限り他の選手は勝てる方法が無いんです。

彼女に勝つためには、彼女と同水準のクオリティで、より難しいジャンプ構成のプログラムをノーミスで滑るか、クオリティは多少劣っても圧倒的なジャンプ構成で戦う必要があります。女子ナンバーワンジャンパーのトゥルソワ選手なら勝算はあるでしょうが、トゥルソワ選手をもってしても最高に近いジャンプ構成でノーミスしないと勝つことは容易ではないでしょう。

この状況はたしかに絶望ですね。。。

とはいえ、各選手もただ絶望するだけでは終わらないでしょう。ワリエワ選手超えを目指してスキルアップする姿を見られると思うと期待が高まりますね。そしてワリエワ選手自身の進化も楽しみです。オリンピックシーズンの行方に目が離せません。

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