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【2021-2022】女子フィギュアで4回転ジャンプを跳べる選手まとめ

2021年11月1日

フィギュアスケート女子シングルは、今や4回転ジャンプが跳べないと勝てない時代になりました。

オリンピックが開催される重要な2021-22シーズン。今シーズンは4回転(またはトリプルアクセル)をプログラム中に何本成功させられるか?いかに質良く跳べるか?が勝負の分かれ目となるでしょう。

というわけで、現在女子シングルにおいて4回転ジャンプを成功させた経験のある女子選手についてまとめました。最近、ロシアを中心に続々とクワドジャンパーが誕生しているので、ここではISU認定試合で4回転ジャンプを成功させた選手のみをご紹介します(非公認試合での成功や練習での成功、引退選手は含みません)。

関連:トリプルアクセルを跳べる女子選手一覧はこちら

4回転トウループ

アレクサンドラ・トゥルソワ

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アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア)

コーチ:エテリ・トゥトベリーゼ(サンボ70)

ISU公式戦にて女子史上初4回転トウループ成功(2018ジュニア世界選手権)

<4回転トウループを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転トウループ-3回転トウループ(4T-3T)
  • 4回転トウループ-オイラー-3回転サルコウ(4T-1Eu-3S)

関連:トゥルソワ強すぎる!紀平梨花が勝てる方法はないの?

カミラ・ワリエワ

カミラ・ワリエワ(ロシア)

コーチ:エテリ・トゥトベリーゼ(サンボ70)

2019JGPフランス大会で初認定。

両手を上げたタノジャンプで美しい4回転トウループを跳ぶ。

<4回転トウループを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転トウループ-3回転トウループ(4T-3T)
  • 4回転トウループ-オイラー-3回転サルコウ(4T-1Eu-3S)

関連記事:ワリエワ 天才でかわいいのに”絶望”と言われる理由は?

マイア・フロミフ

マイア・フロミフ(ロシア)

コーチ:エテリ・トゥトベリーゼ(サンボ70)

2021CSブタペスト杯にて初認定。

<4回転トウループを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転トウループ-3回転トウループ(4T-3T)

ソフィア・サモデルキナ

ソフィア・サモデルキナ(ロシア)ジュニア選手

コーチ:セルゲイ・ダヴィドフ(CSKA)

2021デニス・テン メモリアルチャレンジにて初認定。

<4回転トウループを含むコンビネーションジャンプ>

アナスタシア・ジニナ

アナスタシア・ジニナ(ロシア)ジュニア選手

コーチ:エフゲニー・プルシェンコ(エンジェルアカデミー)

2021JGPロシア大会にて初認定。

<4回転トウループを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転トウループ-2回転トウループ(4T-2T)

ソフィア・アカチエワ

ソフィア・アカチエワ(ロシア)ジュニア選手

コーチ:エテリ・トゥトベリーゼ(サンボ70)

2021JGPロシア大会にて初認定。ワリエワの次のエース候補。

<4回転トウループを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転トウループ-3回転トウループ(4T-3T)
  • 4回転トウループ-オイラー-3回転サルコウ(4T-1Eu-3S)

ベロニカ・ジリナ

ベロニカ・ジリナ(ロシア)ジュニア選手

コーチ:エフゲニー・プルシェンコ(エンジェルアカデミー)

2021JGPスロバキア大会にて女子史上最年少初認定。

<4回転トウループを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転トウループ-3回転トウループ(4T-3T)

ミア・カリン

ミア・カリン(アメリカ)ジュニア選手

コーチ:ヴァディム・シェベコ(St. Moritz ISC)

アメリカ女子史上初4T成功(2021JGPスロバキア大会)。

<4回転トウループを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転トウループ-2回転トウループ(4T-2T)

4回転サルコウ

アレクサンドラ・トゥルソワ

史上最年少4S認定(201世界ジュニア選手権)

<4回転サルコウを含むコンビネーションジャンプ>

カミラ・ワリエワ

2021CSフィンランディア杯にて初認定。

<4回転サルコウを含むコンビネーションジャンプ>

ソフィア・サモデルキナ

2021JGPロシア大会にて初認定。

<4回転サルコウを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転サルコウ-2回転トウループ(4S-2T)

ソフィア・アカチエワ

2021JGPポーランド大会にて初認定。

<4回転サルコウを含むコンビネーションジャンプ>

おまけ:女子史上初は安藤美姫

ちなみに女子史上初めての4回転サルコウの成功者といえば当時ジュニアの選手だった安藤美姫さんです。

3回転-3回転のコンビネーションも当たり前ではなかった時代に4回転サルコウを成功させたのは衝撃でした。

4回転ループ

4回転ループの成功者はいません。

4回転フリップ

アレクサンドラ・トゥルソワ

女子史上初4F成功(2019GPF)

<4回転フリップを含むコンビネーションジャンプ>

4回転ルッツ

アレクサンドラ・トゥルソワ

女子史上初4Lz成功(2018JGPアルメニアン杯)

<4回転ルッツを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転ルッツ-3回転トウループ(4Lz-3T)

トゥルソワ選手のフェイク動画並みの超人ジャンプです↓

4Lz-3-1Eu-3S-1Eu-3S -1Eu-3S-1Eu-3S 基礎点にすると約35ポイント!女子SPのTES並みのスコアです。

アンナ・シェルバコワ

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アンナ・シェルバコワ(ロシア)

コーチ:エテリ・トゥトベリーゼ(サンボ70)

ISU非公認試合(2018ロシア杯)では女子史上初成功でしたが、ISU認定は2019CSロンバルディア杯でした。

<4回転ルッツを含むコンビネーションジャンプ>

  • 4回転ルッツ-3回転トウループ(4Lz-3T

関連:ロシア三人娘(3A)トゥルソワ、シェルバコワ、コストルナヤの違いを分かりやすく解説!

アリサ・リウ

アリサ・リウ

コーチ:マッシモ・スカリ、ジェレミー・アボット他( St. Moritz SC)

女子史上最年少4Lz成功(JGPアメリカ大会)

4回転アクセル

4回転アクセルの成功者はいません。

関連:トリプルアクセルを跳べる女子選手一覧はこちら

女子の4回転ジャンプは圧倒的にロシアがリード

ご覧の通り2021年現在、女子シングルにおいてISU認定のクワドジャンパーは圧倒的にロシアの選手が多いのが分かります。

2019年のトゥルソワ選手やシェルバコワ選手らがシニアに上がってきた頃は、4回転ジャンプを跳べる女子選手はエテリコーチの門下生の数名だけだったので、こちらのブログでも練習中に成功している選手までをずらりと紹介することができたのですが、現在は状況が激変しています。

ロシアではエテリチーム以外に、プルシェンコチーム等からもクワドジャンパーが誕生しており、非公認試合や、練習中に成功した選手にいたっては、ロシア以外の国でも成功者が次々と現れている状況です。

とはいえ、数年の間はロシア女子一強時代が続くのではないかと予想します。しかし、今のシニアやジュニアで4回転を跳ぶ選手を手本にするノービス以下の世代の才能ある選手たちは、当たり前のように4回転ジャンプのトレーニングに取り組むようになるでしょうから、いつまでもロシアが強いかどうかは不明です。

トゥルソワ・シェルバコワ・コストルナヤ(3Aジャンパー)のロシア三人組がシニアデビューした当時は、女子の高難度ジャンプはジュニア体型までしかできないと言われていましたが、身長がグンと伸びたトゥルソワ選手は未だに女子トップのジャンプ能力を維持しています。この先、女子(とくにシニア)の4回転ジャンプが根付くのか限界を見せるのかは神のみぞしるところでしょうが、男子選手以上の演技をする女子選手が現れていることにはただただ驚くばかりです。

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