もうすぐクリスマス&お正月。日本全国の子どもたちが一年で一番テンションが上がる時期ではないでしょうか?
ところで最近ジワジワ話題のボードゲームをご存知ですか?
クリスマスプレゼントにはもちろん、お正月の暇つぶしにももってこいのおもちゃです。
DSやテレビゲームに夢中の子でもハマること間違い無しのゲームを世界中から厳選してご紹介します。
人生ゲームだけじゃない!ボードゲーム(アナログゲーム)がアツい
ボードゲームと言ったら何を思い浮かべますか?
おそらく人生ゲームやすごろく、オセロ、将棋、ドンジャラなどを連想する人が多いのではないでしょうか。
かの有名なトイザらスでも、ゲームコーナーには上記のようなゲームやバランスゲーム、野球盤などがズラリと並んでいます。
あなたは子供の頃にボードゲームをしたことがありますか?
例えば将棋やオセロのように戦略が必要なゲームは何回やっても飽きないと思いますが、人生ゲームなどの運要素だけのゲームって飽きませんか?
少なくとも子供の頃は刺激的で何度もやりたくなったのかもしれませんが、大人になってみるとまずスタートのセッティングから面倒くさいし、ルーレットは運だから勝っても負けても正直あまり気にならないし、すごろくに1時間以上時間を費やすのはなかなか苦痛だったりしますよね。
そんなこんなで日本ではボードゲームというとなんとなく子供だましの遊びの印象が強いのかもしれません。
ですが近年、大人の間でボードゲーム人気がジワジワと高まっているんです。
そのボードゲームは人生ゲームなどの子供向けゲームではなく、子供から大人までハマる”考えて遊べる”ボードゲームです。
実は欧米諸国ではボードゲームはとても人気のある娯楽で、
なんと世界では年間1000作品以上のボードゲーム(カードゲーム含む)が毎年誕生しています。
ものすごい数ですよね。
これだけの数が生まれるということはつまり、人気と需要があるということ。
ボードゲームと一言で言っても幼児向けから大人向け、初心者向けから玄人向けまで多種多様なボードゲームがあり、その内容はすごろく的なものから、記憶力を競うもの、パズル的なもの、戦略的なもの、反射神経を競うものなどなど様々です。
正直言っておもしろさは人生ゲームの比ではありません。
ということでこれからの時期、クリスマスプレゼントとしてもおすすめで、なおかつ年末年始の暇な時間に家族で一緒に楽しめるボードゲームとカードゲームをピックアップしてご紹介します。
幼児から遊べるアナログゲーム
スティッキー ―3歳から。皇室御用達のバランスゲーム―
最初にご紹介するのがドイツのHABA社から販売されているスティッキー。
サイコロの目と同色のスティックを引き抜くシンプルなゲームです。崩れたら負け。スリルも味わえ、崩壊した時にみんなで盛り上がれます。手先の訓練にもおすすめ。愛子さまが幼いころに天皇皇后両陛下と遊んでいらっしゃったゲームです。
大人だけが有利かと言えばそうでもなく、大人が考えすぎると自爆するなんていうこともあるのがまたおもしろい。
キャプテンリノ ―5歳から。ビルを高く積み上げろ―
同じくHABA社からキャプテン・リノ。手札(屋根カード)と壁カードを交互に積み上げて高いビルを作ります。こちらもビルを崩した人が負け。もしくは手札を使い切れた人の勝ち。
手札には”2枚重ねて出せる”や”逆周り”、”次の人の番をとばせる”などの効果カードがあります。カードゲームのUNOと似たような要素ですよね。この効果カードをどのタイミングで使っていくかで勝敗が分かれるのもおもしろポイント。
まだ効果カードのルールが分からない子でもバランスゲームとしてだけでも十分楽しめます。
ナンジャモンジャ ―4歳から。変な名前で相手を翻弄―
ロシア生まれのカードゲーム、ナンジャモンジャ。日本のボードゲーム専門店でも人気ナンバー1になっているほどの注目ゲーム。何やら小学生の間でも流行っているみたいです。
ルールはとっても簡単。
その名の通りなんだか分からないゆるキャラが描かれたカードを交代でめくり、初めて現れたイラストカードにはめくった人が好きな名前をつけます。つぎに同じイラストのカードがでた時には名前を思い出した人が素早く「〇〇」と名前を叫んで、場に出されたカードを丸ごとゲット!つまり記憶ゲームです。
難しい名前をつけると名付けた本人も忘れてしまったり、何回かゲームを繰り返すと、前のゲームで名付けた名前を叫んでしまったり…。大人も子供も爆笑です。意外と子供のほうが強かったりします。
絵柄はミドリとシロの2バージョン。
どうぶつしょうぎ ―4歳から。知育ゲームの入門、でも本格派―
日本生まれのどうぶつしょうぎ。3×4マスで戦う将棋です。駒は少ないですが、基本的なルールは将棋と同じ。相手のライオンを取るか、自分ライオンを最も奥の列まで進められたら勝ち。
駒は動物の絵なので漢字の分からない小さなお子さんでも興味を持ってもらえます。
駒が少ないからと侮ってはいけません。シンプルだからこそ1手の影響力がスゴイ。
さらに子供だからこその予想外の1手で流れを覆されてしまうなんてことも。
サクッと遊べる割にやりごたえは十分です。
ちなみに3歳の姪はコマを積み木にして遊んでいました。小さい子がいてもグチャグチャにならない耐久性の強さもありがたい。
おばけだぞ~ ―4歳から。すごろく×記憶力=新感覚―
ドイツ・ドライマギア社のボードゲーム”おばけだぞ~(おばけ階段)”は、簡単に言うとすごろくゲームです。
ですがただのすごろくではありません。
サイコロをふってカラー駒を進めていくのですが、オバケの目がでたら白いオバケキャップをコマにスポッと被せなければいけません。
それのどこがおもしろいのかというと、1人、2人、3人とオバケに変身すれば…どのオバケが何色の駒だか分からなくなりますよね。
そしてさらにイジワルなのが、みんながオバケに変身したあとにオバケの目が出てしまったら、どれか二つのオバケの位置を入れ替えなければいけないということ。
プレーヤーはそれぞれ自分の駒だと思ってオバケを動かしていくのですが、一番にゴールした人のオバケキャップを外してみると全く予想外の色の駒が一着だったなんていうことも。
小さい子はオバケもすごろくも大好きですよね。このすごろくなら大人も飽きずに一緒に遊んであげられますよ。
すすめコブタくん ―4歳から。背中に乗ってありがとう―
同じくドライマギア社のすごろくゲーム、すすめコブタくん。
基本的にすごろくとルールは同じなのですが、違うのは”他のプレーヤー駒に乗っかって自分の駒を進めてもらえる”ということ。
コブタくん駒をすすめていくのですが、目的のマスに他のプレーヤーのコブタくんが止まっていたら、そのコブタくんの背中に飛び乗ることができます。
そして、下にいるコブタくんの番が来たら、その背中に乗ったコブタくんも一緒に次のマスへ運んで貰えるのです。
運が良ければビリだったコブタくんが1ターンで大逆転もあり得るのがおもしろポイント。
また、複数同時にゴールしたらみんなが一着というルールも平和でほのぼのします。
小さい子と遊ぶときは背中に乗せて運んでくれたプレーヤーに「ありがとう」と言うというルールを設けてもいいかもしれませんね。
コースがタイル式なので、組み替えられるのも子供ウケが良さそうです。
ゴブレットゴブラーズ ー5歳から。進化版3目並べー
アメリカ生まれの3目並べゲーム、ゴブレットゴブラーズ。
ルールは簡単。3✕3の盤に同じ色の駒を縦or横or斜めに一列揃えるだけ。
あなたも子供の頃に○✕ゲームというものをやったことがあるかもしれませんが、基本的なルールはあのゲームと同じです。
ですが、ゴブレットゴブラーズの面白いところは、駒の大きさが大中小と3通りあるということ。
小さい駒に対して、大きい駒をかぶせることができるんです。
駒を被せられるということは、相手の色の駒にかぶせて邪魔をすることができるということ。
この特殊ルールのおかげで三目並べがより戦略的になり、1発逆転も可能なエキサイティングなゲームに進化しています。
1ゲームの所要時間も5分程度で知育にもなり、リーズナブルな優秀ゲームです。
ドブル ―7歳から。世界で人気のスピード系パーティーゲーム―
フランス発のカードゲーム”ドブル”。
世界中でも人気で色々なシリーズが出ています。
ご覧のように8つのモチーフが描かれたカードが全部で50枚くらい?あるのですが、ランダムな2枚のカードを見比べると、不思議なことに必ず同じ絵柄が一つだけあるのです。
その共通する絵柄を素早く見つけていくというシンプルだけどエキサイティングな脳トレゲームがドブルです。
山札からより多くのカードをゲットしたら勝ち。また、均等に配分された手持ちのカードをいち早くなくせた人の勝ち。などいろいろな遊び方があります。
対象年齢は7歳以上とされていますが、5、6歳の幼児でも遊ぶことができます(大人とやるときはハンデをつけてあげたほうがいいかも。)
2人から8人まで楽しめるので親戚が集まるイベントなどにもってこいです。
ごきぶりキッチン ―5歳から。気まぐれゴキブリを誘い込め―
ドイツ・ラベンスバーガー社のごきぶりキッチン。名前からして気持ち悪い…。
クリスマスプレゼントにゴキブリなんてもらいたくないでしょうが、とっても盛り上がるゲームなのであえてご紹介します。
ルールは簡単。箱の中央にゴキブリがいますよね(画像)。このゴキブリを自分のポット(穴)まで導いた人が勝ちです。
このゴキブリ、電池式で小刻みに震えながら進んでいきます。プレーヤーは道を作ってあげないといけません。
道を構成しているのがスプーンとフォークとナイフの形をした壁なのですが、一つ一つが回転するようにできています。
手番がきたらサイコロをふり、その目の絵柄(スプーンorフォークorナイフ)と同じ壁を一つだけ90°動かせます。”?”の目はどれでも好きな壁を一つ動かせます。
このゲームのツボはゴキブリの予測不能な動き、カタカタカタっと小刻みに動いているので、自分の方に向かっていたかと思えば反対に向きを変えて進んでいったりとかなり翻弄されるのがおもしろいです。
動画を見たほうが面白さが伝わるかも。(ゴキブリ無理な人は閲覧注意です!)
自分のポットに落ちたら勝ちではなく、負けというルールでもゴキブリの気持ち悪さを堪能できて楽しいですよ。
小学校低学年から遊べるアナログゲーム
おばけキャッチ ―8歳から。同じじゃない物を見つけられるか?―
ドイツ・ツォッホ社発(日本語版はメビウスゲームズ社)の脳トレゲームおばけキャッチ。
イラストの描かれたカードと5つのコマを使ってゲームをします。
ルールは基本的には、イラストに描かれたモチーフと同じ色・形のコマを素早く取って、イラストカードをゲットする。という単純なものです。
例えばカードに白いオバケと赤いネズミの絵が書いてあるとします。この場合は白いオバケのコマをいち早く掴んだ人の勝ちです。
ですが、これだけではありません。
例えば上の画像のように「赤いネズミと白い瓶」が描かれているカードのような場合です。
コマの中には赤いネズミも白い瓶もありませんよね?
ではどうするか?
「赤ではない、ネズミでもない、白でも瓶でもない」コマ、つまり「青い本」を取らなければいけないのです。
この無い無いルールがゲームを白熱させます。めちゃめちゃ面白いです。
同じでない物を探すのはやはり8歳以上でないと難しいように思いますが、同じものを探すのであれば年長さんぐらいから楽しむことができますよ。
大人同士にもおすすめできる大人気ゲームです。
シリーズも複数発売されています。
ラビリンス ―7歳から。道をつなげてお宝ゲット―
ドイツ・ラベンスバーガー社のラビリンス。世界中でも人気で色々な絵柄のバージョンが出ています。
ルールは簡単。迷路をつなげて手持ちのお宝カードと同じ絵柄のところまでコマを進めるだけです。
このゲームのポイントは変形する迷路。
画像のように迷路は小さなタイルが組み合わさってできています。このタイルは一枚余っており、その一枚を差し込んで他のタイルをスライドさせ押し出すことで迷路を変化させることができるのです。
これによって目的までの道をつなげたり、対戦相手の進路を予想して妨害することができます。
ルールがシンプルなので年長さんぐらいからでも十分遊べます。小学1年のわが子は大人と対等に戦っていますよ。
このゲームは1手で有利不利が逆転するところがおもしろいのですが、頭の凝り固まった大人よりも柔軟な思考ができる子供のほうが強かったりもします。
大人の脳トレにもオススメです。
花札 ―10歳から。おなじみの人気カードゲーム―
説明不要の花札です。
昔は賭博のイメージがあり、良いイメージを抱いていない人もいるかもしれませんが、最近ではノーマルな花札はもちろん、マリオやポケモン、ディズニーなどのキャラクターとコラボした花札がおもちゃ屋さんに並んでいます。
花札は子供にもおすすめのファミリーゲームです。
私も子供の頃、お正月に親戚が集まって花札大会をやるのが大好きでしたが、わが子もまた花札が大好きです。セブンブリッジやUNOが好きなお子さんならハマること間違い無し!
10歳からとありますが、実際は年長さんぐらいでも点数計算以外はできます。
キャラクターものをいくつかご紹介しておきます。
任天堂 マリオ花札 (赤)
ドラゴンクエスト 花札
ハローキティ花札
ポケモン花札
「千と千尋の神隠し」花札
スヌーピー 花札
キングドミノ ―8歳から。タイルを並べて王国を作ろう―
フランスのブルーノ・カタラさん作のキングドミノ。自分の城の周りに土地タイルを配置して王国を作るというゲームです。
土地タイルは長方形をしており2つのエリアに仕切られて絵柄が書かれています。(右に海、左に草原。右に森、左に麦畑など。左右同柄もあり)
タイルを配置するときには隣のタイルと同じ種類の土地をつなげる必要があります。お城はどの土地とも繋げられます。
タイルを並べて国を作るゲームといえばカルカソンヌが最も有名で世界的にも人気があるのですが、このキングドミノというゲームはカルカソンヌよりも時間もスペースもかからないお手軽ゲーム(もちろん面白い)なのでちょっとした空き時間にできるのがいいんです。
ルールをうまく書けないので動画をご参考ください。
一瞬でルールが分かると言うほど簡単ではありませんが、一度やると大体のルールがわかる簡単なボードゲームです。
小学1年生でも理解できますし、得点計算は九九を知らない子でも掛け算の概念を理解することが出来て勉強にもなりますよ。
考え抜いても思い通りに行かない分、ついついもう一回!となります。
タギロン ―10歳から。モヤモヤと快感の虜!国産推理ゲーム―
タギロンは国産の数字当てゲームです。
10歳からとありますが、小学校中学年くらいから楽しめます。
ルールは単純です。
0~9の数字が書かれたチップをランダムに5枚選び(プレイ人数によっては4枚)周囲に見せないように手元に並べます。
そして順番に質問カードを選び、相手に質問します。
質問カードには例えばこのような質問があります。
「一番大きい数と小さい数の合計は?」とか「赤の数字カードは何枚ある?」など。
プレイヤーは順番に質問と回答を繰り返し、相手のチップの数字と色を導き出します。勝者はより早く相手の数字を当てた人です。
このゲームはとにかく頭を使います。
ですが小学生の頭脳でも考えられるレベルの推理なので、家族みんなで楽しめます。
2~4人で対戦できるのですが、個人的なイチオシプレイ人数は3人です。
3人以上の場合は、相手の数字ではなく、余った数字チップを当てるというルールになります。
つまり、3人以上でやる場合は、対戦相手全員の数字チップを割り出し、そこに含まれていないチップを当てることになるので、1対1のときよりも更に頭を捻らなければいけません。
タギロンは誰よりも早く答えを導き出せたときの快感が病みつきになります。
そして、負ける方もあと一歩のところで負けるので、悔しいからついついもう一回!となり、白熱していきます。
脳トレと言う意味では、この記事で紹介しているゲームの中でも一番おすすめです。
クマ牧場 ―8歳から。テトリス風タイルを組んで自分だけのクマ牧場を作ろう―
ドイツのルックアウトゲームズ作のクマ牧場。
プレーヤーはそれぞれ牧場の経営者となり、より高得点のクマ牧場を作り上げます。
基本的に自分が埋めたいスペースの形と同じ形のタイルを取って置くというシンプルなゲームなんですが、タイルの形状や大きさによって手に入るポイントが変わります。
高得点タイルばかり狙っていては周りに先を越されてしまうし、小さいタイルは得点を得づらい。ジレンマがおもしろいゲームです。
ルールはこちらも書ききれないので動画をご参考ください。
このゲームも損得や流れを考えすぎる大人よりも、大人の思惑そっちのけで大胆に行動する子供が奇跡を起こしたりします。
子供の空間認識力アップにもなる知育ゲームです。
またクマ牧場という名前ですが、ヒグマからしろくま、パンダにコアラまでパンダ系の動物が勢揃いするかわいいデザインもポイントです。
番外編.トランプ本
ボードゲームやカードゲームをいろいろとご紹介してきましたが、もうこれ以上おもちゃを増やしたくない!というご家庭もあろうかと思います。
そんな方におすすめしたいのがトランプのルールブック。
トランプと言えばババ抜きや神経衰弱、七並べ、大富豪、セブンブリッジなど、色々なゲームできるので一家に一セットというぐらいすでに持っておられる家庭も多いのではないでしょうか?
ですが、毎日遊ぶ家庭もある一方、棚の奥にしまわれて日の目を見ないという家庭も多いようです。
そんなご家庭にはトランプのルールブックを是非オススメしたいのです。
日本でおなじみのゲーム以外にも何十種類ものゲームのルールが紹介されています。
本にもよりますが、1人で遊べるゲームから大人数向けのパーティーゲーム、占いまでさまざまなジャンルを網羅しています。
なんで日本で知られていないの?というおもしろいゲームも入っていますよ。
わが家で愛読しているのがこちら↓
うちの子は「ゴルフ」が好きです。トランプって奥が深い。
まだまだご紹介したいところですが、クリスマスのほうが早くきてしまいそうなので今日はここまでとさせていただきます。