モンベル ランドセル代用通学リュックのメリット・デメリット

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モンベル ランドセル代用通学リュックのメリット・デメリットは?

モンベルがランドセルの変わりに使える通学用リュック「わんパック」を発売することが発表され、話題になっています。ランドセルより軽量で耐久性にも優れているモンベルの通学リュックですが、デメリットはあるのでしょうか?

モンベルのランドセル型通学リュック「わんパック」

モンベルは2017年に包括連携協定を締結した富山県立山町の協力のもと、ランドセルの代わりとなる通学リュック「わんパック」を開発しました。そして「わんパック」は令和5年度(2023年)以降に立山町尾内の小学校へ入学する全児童へプレゼントされることとなったのですが、2022年12月より、全国で販売されることが決定しました。

モンバルの通学リュック「わんパック」の発売日・価格・販売店

モンベルの通学リュック「わんパック」の販売情報です。

発売時期:2022年12月中旬
販売店:全国のモンベルストアとモンベルオンラインショップ
価格:1万2千円~1万3千円程度の予定

モンベルの通学リュック「わんパック」の特徴は?

モンベルのランドセル代用リュック「わんパック」

https://about.montbell.jp/release/disp.php?id=544

①ワンアクションで開閉できる独自のファスナーを採用

モンベルのランドセル代用リュック「わんパック」

https://about.montbell.jp/release/disp.php?id=544

②PC/タブレット用のポケット付き

モンベルのランドセル代用リュック「わんパック」

https://about.montbell.jp/release/disp.php?id=544

③前面ポケットはマチ付きで広々。雨具などを入れられる

モンベルのランドセル代用リュック「わんパック」

https://about.montbell.jp/release/disp.php?id=544

④反射材付きで安全(前面ポケット・ショルダーベルト)

モンベルのランドセル代用リュック「わんパック」

https://about.montbell.jp/release/disp.php?id=544

⑤左右側面にカナビラ付きで荷物が掛けられる

モンベルのランドセル代用リュック「わんパック」

https://about.montbell.jp/release/disp.php?id=544

⑥持ち手ハンドルでロッカーの出し入れが行いやすい

モンベルのランドセル代用リュック「わんパック」

https://about.montbell.jp/release/disp.php?id=544

⑦可動式のショルダーベルトで体にフィット

モンベルのランドセル代用リュック「わんパック」

https://about.montbell.jp/release/disp.php?id=544

⑧ショルダーベルトにDカン付きで防犯ブザー等を取付可能

⑨フォーム入りの背面で背中への負担軽減

⑩背面・底面にパネル入りで自立可能。型崩れも防止

⑪素材の840デニールナイロンに水に強い加工を施し耐久性UP

 

モンベルの通学リュック「わんパック」のメリット

  • アウトドア用品の開発技術を詰め込んでいるため、耐久性や快適性が期待できる
  • 約930gと本体重量が軽い(一般的なランドセルは1100g~1400g程度)
  • ランドセルと比べると価格が安い(一般的なランドセルの平均価格は5万円程度)
  • 仮に使えなくなっても買い替えやすい価格
  • 飽きのこないおしゃれなデザイン(全3色)

「重い・負担が大きい・高い」これが従来型のランドセルのデメリットです。ランドセルメーカーの技術開発によって年々ランドセルの快適性は増していますが、その一方で価格は年々上昇する傾向にあります。

こういったランドセルの欠点に真っ向から挑んでいるのがモンベルの通学リュックです。アウトドア用のバックパックで絶大な信頼を得ているモンベルですから、「わんパック」も背負ったときの体への負担の軽さが期待できるのではないでしょうか。

また、学校によっては1年生のときだけランドセルであとはリュックサックを使うというところもありますから、そういうご家庭の選択肢としても、とても有効ですね。

モンベルの通学リュックはランドセルの代用にならない?デメリットや注意点は?

良いことづくめのように見えるモンベルの通学リュックですが、デメリットはないのでしょうか?

まだ全国販売前の商品なので、使用者の口コミは無いのですが、SNSではランドセルの代用として使う上で気になるという意見も見つかりました。また、筆者も現役小学生の子を持つ親目線で気になる点があったので、あえてデメリット(購入前に注意しておきたい点)を挙げてみました。

①ファスナーの開閉は耐久性に不安

モンベルの製品ですから、使用されいるファスナーもかなり丈夫なものに違いありません。

ですが、通学用ということはアウトドア用とは異なり、平日毎日使用するということです。

しかも小学生のランドセルの扱いはかなり雑(個人差あり)。教科書、文房具に上靴、時には道で拾った木の枝なんかもカバンに詰め込むことがあります。

そして大人のように整頓して詰め込むのではなく、手に取ったものから詰め込むスタイルの子も珍しくなく、そういう子のカバンの中身は凸凹です。

そのような状態のカバンのファスナーを無理やり締めていたら、6年間壊れずにいてくれるのかと不安になります。

②背面素材はランドセルの方が快適では?

背面素材の快適性に関してはランドセルの方に分があるのではないでしょうか?

近年のランドセル選びにおいて、背面クッションの弾力性や通気性が需要なポイントの一つとなっており、メーカー各社は競うように背面クッションの改良を続けています。

我が家のランドセルの背面クッションももっこりと厚みがあり、なおかつくぼみの部分で蒸れを逃しており、教科書をびっしり詰め込んだ状態で背負っても、背中には全く負担を感じません。

それに比べると、モンベルの通学リュックの背面素材は少し心もとない印象です。

③安全面ではランドセルに劣る?

ランドセルは後ろに転倒した際に後頭部を守るという役割も果たしてくれます。

後ろに転ぶシチュエーションなんてある?と思われがちですが、例えば

  • 友人が持ち手を掴んで後ろに引っ張った
  • ランドセルが重くて背負う時にバランスを崩した
  • 車と対面で接触した

このようなシーンでの転倒は後ろに転ぶ場合が多いでしょう。

その際に、カッチリと硬いランドセルが下敷きになると、仮に中身が少なくてもへしゃげることがないので、地面へ頭を打ち付ける心配はありません。

モンベルの通学リュックはどうでしょうか?そもそも奥行き(外寸)がランドセルよりも短いですし、型崩れ防止パネルが入っているということですが、強度についての口コミもまだ無いので、未知数です。

どうしても転倒リスクが気になるという方は、「わんパック」を購入する際に、実物で強度の確認を行うことをおすすめします。

④ランドセルより軽くても300g程度では大差ない

カバン自体の重さを比較するなら、300gの重量差はかなり大きいと思います。

筆者もラン活の際には100gいや数十gの重量差さえもかなり重視していました。

ですが、実際に子供がランドセルを使うようになると、カバンの重量はそこまで大きな問題ではないという考えになりました。

そもそも教科書(中身)の重量があるので、カバンが軽かろうが重いものは重いんです。

最も重要なのは体感重量。体にぴったりフィットすれば、300g程度の重さのハンデは覆ります。

300gほど軽量なのは確実にメリットです。ただし、これはモンベルに限った話ではないのですが、”軽い=良い”とは限らないので、お子様の体型・骨格に対してのフィット感(体感重量)はどうなのかをチェックしてから購入することをおすすめします。

⑤子供はリュック型デザインを嫌がる?

おしゃれで素敵なモンベルのランドセルのデザインですが、典型的なランドセルに憧れを持っている子や、周りと違うことを気にする子からすると、モンベルの通学リュックのデザインは「かっこわるい」になる可能性も。

いくら高機能でも、お子様のネガティブな印象が強ければ、通学時間が憂鬱になり、最悪の場合は学校に行きたがらなくなる恐れもありますから、購入前にはお子様の気持ちをよく確認しましょう。

写真を見てイマイチな反応でも、店舗で実際に背負わせて鏡の前に立たせたら気に入ってくれる場合もあるので、親御さんがいかにお子様の気分を盛り上げられるかも鍵となりますね。

もし予算の関係でモンベルの通学リュックを検討しているというのであれば、以下のようにランドセルに形を似せた通学リュックもあるので、それらを購入するのも手です。

ランドセル風デザインのリュック

↑とにかく価格最重視派に。5000円でお釣りが来るランドセル。見た目もランドセルとほとんど変わらないし、使用感は若干劣るかもしれませんが、教科が少ない低学年のうちしか使わないのなら、これで十分かも。

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↑ランドセルの大容量とデザインはそのままに、背負いやすさ(軽さ)を重視するなら「エルゴランセル」。高級感のあるデザイン、サイズ感はランドセルとほぼ同じですが、本体重量が軽いのはもちろん、登山バッグのように腰ベルトもあるので体感重量の軽さも圧倒的です。着脱可能のポーチをつければ収納力はランドセル以上。

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↑国産品質と機能性を重視するなら「nonoちゃんランドセル」。鞄の街として有名な兵庫県豊岡市の鞄職人さんの手仕事が光る一品です。左右に仕切りがついた中ポケットや、負荷を分散するハーネスなどランドセルを上回る便利機能も兼ね備えています。

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↑かっこいい通学リュックならミズノのエレメンタリーバッグ。最近のランドセルはスポーツブランドとコラボしているスポーティーなデザインのものも見かけます。そういったランドセルの憧れる子の希望を叶えてくれるのがこの通学リュックです。ミズノのロゴ入りで、生地の質感や背当ての形状もクールですカブセ側面まで防水もしっかり。

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モンベルの通学リュックはデメリット以上のメリットがある

モンベルの通学リュックのメリット・デメリットについて、とくにデメリットに詳しく触れてきましたが、モンベルの通学リュックはランドセルならではの機能を取り入れながら、リュックならではの軽さや手軽さ、そこにモンベルの高品質を組み合わせた非常に優れた商品であること間違いありません。

これから通学で利用する子どもたちが増えていくにつれ、リアルな評価が明らかになることでしょう。

これまでは、限られた地域の人やラン活経験のある一部の親しか知らなかったランドセルの代用リュックですが、人気のモンベルが市場参入したというニュースをきっかけに、広く世間認知されるようになったのは大きな一歩ではないでしょうか。モンベルの通学リュックが大きな話題になったということは、高くて当たり前というランドセル文化に疑問を持つ人が少なくないという現れです。近い将来、「わんパック」のような通学リュックがランドセルと並ぶほど、メジャーな選択肢となるかもしれませんね。

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