NHKの2020年度前期の朝ドラ「エール」が始まりましたね。
主演の窪田正孝さん、二階堂ふみさん、唐沢寿明さん、柴咲コウさんなど演技に定評のある豪華キャストに加え、子役俳優の演技力の高さもあり、好調なスタートを切りました。
朝ドラ「エール」も第二週目に突入し、注目を集めつつあるのがナレーションです。
イケボの優しい語り口のナレーション(語り)を務めるのは誰なのでしょうか?そして賛否両論ある理由とは?
朝ドラ「エール」のナレーションはマルチな声優の津田健次郎(ツダケン)
朝ドラ「エール」のナレーション(語り)を担当しているのは津田健次郎さん。
津田さんは声優業を中心に、俳優や映画監督、脚本家など様々な顔を持つ、マルチな表現家です。
俳優さんというだけあってイケメンでスタイルバツグンですね。
朝ドラの優しいお父さん的な語り口とはイメージが異なり意外でした。
ちなみに津田健次郎さんはファンの間ではツダケンさんと呼ばれています。
名前:津田健次郎 生年月日:1971年6月11日 出身:大阪府 血液型:o型 所属事務所:アミュレート <代表作> 「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」(海馬瀬人) 「テニスの王子様」(乾貞治) 「無限の住人-IMMORTAL」(万次) 「ゴールデンカムイ」(尾形百之助) 映画吹き替え「スター・ウォーズ」シリーズ(カイロ・レン)など |
「エール」ナレーション(語り)が賛否両論!その理由は?
津田健次郎さんが担当している「エール」ナレーションにたいして、どうやら世間では賛否両論あるようです。
とくに”否”に関して、一体どういう点が不評なのでしょうか?
好意的な意見、否定的な意見、それぞれご紹介します。
朝ドラ「エール」の語りの良い点
エールのナレーションの津田健次郎ボイスは精神安定の効果があるな。なんかモヤモヤしてた心中が晴れたわ。
— うづら野たま子 (@uzu_guruguruxxx) April 8, 2020
朝ドラエールこんなに沢山ナレーション入るなら目見えない人も楽しめるなぁ
— 🍉ゆう酸🍉ベンキョー (@yuusan_7177) April 8, 2020
NHKの朝ドラ「エール」は、やさしいストーリー構成になっている。
— ようこ|野に咲くことば (@yoko30_) April 7, 2020
ハラハラドキドキするシーンでも、「大丈夫。いずれ主人公と再会して、こんな活動をしていきますよ」てな感じにナレーションをいれてくれる。
過度に緊張せず安心して見守れるのが、特にいま求められていることだと思う。
特に頭を使わずに見ていても、ある程度、自分が予想したとおりにストーリーが進むのを心地よく感じる人は多いと思う。それはクイズ番組で正解を当てるのと同じようなものだから。エールはナレーションとわかりやすい演出でそうなるように視聴者を誘導している。
— ほうじ茶 (@BegaChin) April 8, 2020
朝ドラのナレーション(語り)に対する好意的な意見は、まずなんと言っても津田健次郎さんの声の良さです。ファンの人にはもちろんですが、津田さんを知らなかった人にも寄り添うようなヒーリングボイスが心地いいですよね。
そしてこの作品はナレーションを多く挟む事でストーリー展開をわかりやすくしているため、それが視聴者にとって親切だと感じる意見もありました。
展開が分かることで安心して見られるということですね。
朝ドラ「エール」の語りの不評な点
スカーレットがとても面白かったので、エールみてるんだけど、ナレーション、つだけんは大好きだけど、ナレーション、つだけん、あってない。。つだけんなら話題あるだろ感で決めたのかなって思うけど、、、今、世間はそうつだけんだし。。。つだけんは好きだけどそういう決め方はやめてほしい。。。
— おなか (@onakaorangutan) April 7, 2020
エールなんかナレーション多いように感じる 説明されなくてもわかるよみたいなこと言う
— m (@mmmxxxmxmx) April 6, 2020
エール、ガンガンナレーションでネタバレしていくのもやる。
— おゆき@レッツ筋トレ (@masa_mama1006) April 6, 2020
どーなるんだろう?と言う楽しみが奪われていく…
ちょっとナレーションに頼りすぎじゃない? #エール
— なまはむめろん (@raw_ham_melon) April 6, 2020
ちょっとー!!!
— ロ長調 (@Hdur__) April 6, 2020
のちに結婚する とか 2人でヒット曲を生み出す とか!!!
ナレーションでネタバレやーめーてーーー!!!#エール
ナレーションで不評な点は、なんといっても今後の展開や大事な部分をサラッと言ってしまうこと。
良い点のなかでは展開が分かると安心だという意見がありましたが、展開が分かることで先を予想する楽しみやドキドキ、ワクワクが奪われてガッカリと感じる人も多いようです。
今までのところ、ナレーションによるネタバレは、主人公と初対面の少女(ヒロイン)が後に夫婦となると言ったこと、主人公とようやく打ち解け始めたガキ大将との辛い別れのシーンで余韻なく後に二人で名曲を作ると予告。ヒロインの家庭がとっても幸せそうなシーンで「こんな日がずっと続くと思っていました」と不幸フラグ。
あとは謎の美女(柴咲コウ)が高らかとオペラを歌い上げる初登場シーンで、「この人絶対キーパーソンだ」と視聴者がワクワクし始めた瞬間に正体を明かす、などでしょうか。
開始2週目にして大事な部分をガンガンにネタバレしてますね。
私も物語は自分で展開を予想して楽しみたいタイプなので、あれ?っと肩透かしを食らう場面が何箇所かありました。
たしかに、エールは作曲家・古関裕而さんという実在の人物の人生をモデルにしたドラマですし、公式サイトを見れば登場人物の関係はしっかりと記載されているので、ナレーションがどうの以前に展開は公開されています。
ですが、物語を楽しみたいからあえて古関さんのことや、人物の相関図を知らずに見たいという視聴者もいるでしょうから、お芝居で展開を匂わすのは良しとしても、ナレーションで予告するのは味気ない気がしてしまいます。
予告・解説しまくりの語りはスカーレットの反動?
視聴者が先を読む前に、先の展開を教えてくれるサービス精神旺盛のエールのナレーションですが、対象的なのが前作「スカーレット」のナレーションです。
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スカーレットのナレーションは出てこなくても気づかないくらい分量が少なかったように感じます。
先を匂わせることはなく、登場人物の心情に一歩踏み込んだ”刺さる一言”をちょこっと添えることが多かったイメージです。
先読み感がなかったぶん、次の展開をいろいろと予想してワクワクすることができたし、登場人物のその時々の感情に共感もできました。
ですが、スカーレットは人との別れや命が物語の根幹にあった作品だったので、先が見通せないことで、見ていると気持ちが滅入る展開が多めだったのも事実です。
全体を通して清々しく優しいドラマだったのですが、朝ドラとして見るのは重いと感じた人がいたとすれば、その気持ちもわかります。
エールはスカーレットと真逆で、予告することでどんな展開でも視聴者が安心して見られるドラマにしようという方向性を感じます。
どちらが正解とか、どちらが優れているというのはありません。
ワクワクを重視するか、ほっこり(ライトさ)を重視するかの違いではないでしょうか。
あとは視聴者にどう受け取られるかですね。
「朝ドラはこうでなくちゃ」と言われるのか
「展開が見えすぎてつまらない」と言われるのか
これによって今後のナレーションの方向性に変化があるかもしれません。
もしくは、今はナレーションで”あえて”ネタバレをさせておいて、
今後の重要なシーンではネタバレを語らないというアメとムチ作戦かもしれませんよ。
展開を予告されるのに視聴者が慣れたところで
ここぞの場面では何も語らない。
これって究極の焦らしだと思いませんか。
ワクワク派の私は、そんなアメとムチ作戦にまんまと転がされてみたい…
ともかく、まだ2週目ですから、この先楽しみしかありません。
志村けんさんも出演されますしね。
ナレーションがよくも悪くも注目されるということは、それほどナレーションが効果的に機能しているということです。
今後、否定派に「ごめんなさい」と言わせるような物語を期待します。