島根鳥取の現状が悲惨! コロナ感染0も地元民困惑!旅行帰省しないで

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島根鳥取の現状が悲惨! コロナ感染0も地元民怒り!旅行帰省しないで

2020年4月6日

日本のほとんどの都道府県で感染者が増加している新型コロナウイルス。

しかし、日本でまだ3つの県だけ感染者0を維持しています。

それが島根県と鳥取県と岩手県の3県です。

ニュースで新たな感染者が報じられるたびに、この3県への注目が高まっています。

どうやら「安全だから遊びに行こう」と考える観光客が増えているのだとか。

これに対し、地元の人々は危機感をつのらせているようです。

今回は島根県・鳥取県の現状についてご紹介します。

新型コロナウイルス感染者0の島根県と鳥取県

新型コロナウイルス感染者0の島根県出雲大社

全国で新型コロナウイルスへの感染が拡大する中、島根・鳥取 山陰両県ではPCRの検査数が急増している。感染者は3日現在 確認されていないが、両県ともに体制を強化している。

1日最大60人分のPCR検査ができる鳥取県湯梨浜町の衛生環境研究所では、3日は午前中から検体が届き、PCR検査が行われていた。山陰両県で実施されたPCR検査はこれまでに鳥取県で218件、島根県で156件で、全て陰性となっている。

ただ3月の検査件数は2月までと比べ島根県で3倍以上、鳥取県で5倍以上に急増している。(鳥取県検査件数2月まで27件、3月154件。島根県内検査件数2月まで30件、3月111件)島根県の衛生環境研究所の若林健二所長は「いつ感染者が出てもおかしくない状況速やかに精度の高い検査ができるよう実施していく」と話す。鳥取県ではこのほか米子市の鳥大附属病院でも1日最大10人分の検査ができる体制を整え、3月末から検査を始めている。また島根県の検査機関でも、1日から検査機器を1台から2台に増設、1日に検査できる人数もこれまでの1.5倍・最大30人になるなど体制が強化されている。

引用:https://www.fnn.jp/articles/-/28574

島根・鳥取の山陰両県では、未だ感染者がいないものの1日あたりのPCR検査件数は増加しています。

それほど市民も自治体も新型コロナウイルスに対する警戒が高まっているのでしょう。

日本のような小さな島国の中でも、島根、鳥取、岩手のように新型コロナウイルスの感染者を0人に抑えられている地域があるということは奇跡なのかもしれません。

島根と鳥取はなぜ新型コロナウイルス感染者がいないの?

島根県や鳥取県はすでに感染者が200人を越えている兵庫県や、10人超えの広島県、岡山県などと隣接しています。

しかしそれでも県内に感染は広がっていません。

いったいなぜでしょう?

その理由の一つが人口の少なさです。

鳥取県の人口は約55万人、島根県は67万人と、都道府県の中で最も人口の少ない2つの県。このことが感染0の大きな要因になっていることは間違いありません。

人口が少ないということはつまり人口密集度も少ないわけですから感染リスクは必然的に下がります。

また、もう一つの要因に交通の不便さがあります。

山陰地方は新幹線が通っていません。そのため観光で訪れる人数も比較的少ない地域です。

それに加え、山陰地方の中心にある米子鬼太郎空港では、昨年10月より日韓関係悪化による韓国便の運休、さらに今年2月18日より新型コロナウイルス流行による香港便の運休も始ました。

また昨年11月からは境港と韓国やウラジオストクを結ぶフェリーも運休しています。

そういった交通事情により海外からウイルスが持ち込まれるリスクが減ったことも要因となっています。

そしてもう一つの要因は暖冬です。

中国山地や大山を抱える島根鳥取両県にはスキー場が豊富で、毎年冬にはウィンタースポーツを楽しむ県外からの旅行者が増えるのですが、今シーズンは暖冬だったため、スキー・スノボ客が少なかったことも幸いしているのかもしれません。

新型コロナ0で注目され観光客が増え始めている

気候や国際情勢などの理由により新型コロナウイルス感染が抑えられている島根県と鳥取県ですが、非感染地域が3県に絞られた今、いろいろな意味で注目を集めるようになっています。

「いつまでも感染者が出ませんように」という思いで注目する人ばかりなら素晴らしいのですが、厄介なのが「安全だから行ってみよう」という感染圏に住む人たちです。

「子どもたちに『コロナ疲れ』が出ていたが、ここなら安心して楽しめる」。4日午後、家族5人で鳥取市の鳥取砂丘をマイカーで訪れた大阪府松原市の会社員男性(51)はリラックスした表情で話した。

 近くの土産物店によると、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大後、鳥取砂丘では訪日外国人客やバスツアーなどの団体客はほとんどいなくなったが、マイカーで訪れる個人客は以前とあまり変わっていない。4日も駐車場はほぼ満車となり、大阪や神戸など都市部のナンバーの車が目立った。

引用:読売新聞オンライン

このように新型コロナウイルスから逃れてきた人々(通称:コロナ疎開)が島根・鳥取の両県で急増しているようです。

この状況、2ヶ月前くらいに見たような…

そう、中国の武漢で新型コロナウイルスが大流行し始めた時に、「日本なら安全だ」と滑り込むようにやってきた中国人観光客と同じですよね。

その当時中国人旅行客のインタビューなどを見て愕然とした方も多いのでは?

「自分がいいなら周りのことはどうでもいいのか?」と。

しかし今は日本国内で、しかも日本人が同じような行動をとっているとは…。

当時誰がこのような事態を想像したでしょうか?

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島根、鳥取に来ないで!地元民の悲痛な訴え

新型コロナウイルスに打ち勝つためには全ての日本人が力を合わせなくてはなりません。

現状、感染者数に地域格差はありますが、この地域が危険とか安全とかはありません。

島根や鳥取には現時点で感染者がいませんが、だからといって県民の方々がのんきに生活しているというわけではありません。

島根や鳥取には刻々と迫りくるコロナの影に怯える方々がたくさんおられます。

県民の方の訴えをご覧ください。

島根や鳥取でもし感染者が出ると即医療崩壊の危機に?!

県民の方々の訴えにあるように、山陰は全国でもトップクラスの高齢県です。

ほぼ人口の3人に1人が高齢者です。

それに加えて都会のように病院がたくさんあるわけでもなく、感染者用の病床もわずかしか確保されていないといいます(都会ですら不足しているのに)。

そんな中で本来なら島根に来るはずではなかったであろう観光客(と言う名の保菌者)が、不要不急の動機でどっと押し寄せて来ている現在の状況は恐怖でしかありえません。

もし島根で感染者が出て、ひとたび観光施設や病院内でクラスターが発生するようなことがあれば、極端な話、即時医療崩壊と言う最悪の事態もありえますし、高齢者の多い両県では重症患者の割合が他府県よりも高くなる可能性も大いにあります。

島根県や鳥取県には70代80代になっても日本の農業を支えている元気な高齢者の方がたくさんいますが、そんな方々を失うということは両県のみならず日本にとっても大きな損失であると言えるでしょう。

コロナが怖いならこれ以上広めない努力を

コロナ疎開はあまりにも自己中心的な思考です。

たしかに目に見えない新型コロナウイルスは怖いです。

私の住む地域でも、ここ一週間で驚くほど感染者が急増しているので、必要な外出時にもすごく神経を使います。先が見えないことも怖いです。

逃げたくなる気持ちは誰にでもあると思います。

ですが、こんな辛い日々を一日でも早く終わらせるためには皆ができる限りの予防策を講じるしかないですよね。

山陰地方や岩手のような地域に行っても感染を広げるリスクはあれど、コロナ収束を加速させる可能性は0%です。

もしかしたら観光や帰省をしたあなたが、同じ目的でそこへやってきた他県の人からウイルスをもらうリスクだってあるでしょう。

いま、日本でハメを外していい場所なんて一つもない。そういう意識を持つことが大切です。

山陰出身者の方々が次々と帰省を辞退しています。

”コロナ疎開”を企てている人々は、この現状を重く受け止め、辛くてもストレスが溜まっても不要不急の外出は控えましょう。

辛いのはあなただけじゃない。みんなそうやって頑張っているんですから。

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