「麒麟がくる」関西弁を使わない違和感!なぜ方言を封印するのか?

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話題の大河ドラマ「麒麟がくる」がついにスタートしました。

昨年末の出演者の突然の降板もあり、放送前から注目度の高い今作ですが、初回放送はおおむね好評のようです。

そんな「麒麟がくる」の初回放送が無事終わり、話題になっていることの一つが方言です。

麒麟がくるの舞台は美濃や関西ですが、方言が一切登場しません。

これに対して視聴者はどう感じているのでしょうか?

また、方言を排除した理由についても考察してみました。



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標準語で統一?「麒麟がくる」に方言のセリフが出てこない

令和2年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公は明智光秀。

明智光秀は主人である織田信長に対する謀反「本能寺の変」を起こした人物であることは広く知られていますね。

今回のドラマは明智光秀の出生地である美濃や尾張、

都(京都)を中心とした関西地域が舞台となっていくと思われます。

しかし、このドラマでは主人公の明智光秀はもとより、

周りの登場人物、さらには町の衆、村の衆にいたるまで、

方言話者が一人も登場しないのです(2020/1/19現在)

筆者は何も意識せずドラマを見始めたのですが、

開始早々なんだかわからないけど、

「大河ドラマっぽくない感」を感じました。

はじめは、やたらカラフルな衣装が理由だと思っていたのですが、

光秀が堺や京都を訪れてから衣装だけではないと気づきました。

方言がないからなんだな。と。

さらに言えば、昔言葉のような難しい言い回しを抑えているのか、

やたらセリフが自然と耳に入ってくるんですよね。

良いことなのでしょうが、なんだか不思議に感じたのです。

方言が出てこない大河ドラマに世間の反応は?

こちらは一部しか紹介していませんが、

方言に関する口コミは非常に多かったので、

標準語統一に良くも悪くも多くの人が違和感を持っているようです。

前作のいだてんや、前々作の西郷どんの方言度が高かったので、

余計にそう感じる人が多かったのかもしれません。

方言も大河ドラマの楽しみの一つだと考える人にとっては

物足りないかもしれませんが、

逆に方言だとわかりづらかったり、

不自然な方言の方が気になるという人には好評のようですね。

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「麒麟がくる」には方言指導者がいない?

「麒麟がくる」には各地方の方言指導者がいません。

(テロップや公式サイトを確認する限り)

ちなみに現在放送中の朝ドラ「スカーレット」も関西が舞台ですが、

スカーレットの場合は「大阪ことば」「̪滋賀ことば」それぞれに

方言指導者を付けるほど方言にはこだわっています。

関連:大島優子の関西弁(滋賀弁)は下手?関西人のリアルな評判

「麒麟がくる」も同じNHKでしかも大河ドラマですから、

ついうっかり方言指導者をつけ忘れたなんていうミスはないはずです。

また「麒麟がくる」には所作や鉄砲の使い方はもちろん、

お手玉やすごろくの指導者がいるのにも関わらず、

言葉遣いに関係する指導者の名前も見当たりません。

これらのことからも方言や昔言葉(古語?)を極力抑えているのには、

明確な意図を感じられます。

「麒麟がくる」で方言が使われていない理由とは?

では一体なぜ方言や難しい言葉の言い回しを避けているのでしょうか?

ヒントとなりそうな言葉をご紹介します。

明智光秀が歴史の表舞台に登場したのは40歳になってから。

「本能寺の変」という大事件を起こした人物であるのも関わらず、

それまではどこで何をしていたのかという記録が見つかっていません。

つまり史実上では一人の名もなき若き武士だったわけです。

そんな明智光秀が主人公の今作について

チーフ演出・大原拓氏はこのように語っています。

まだ何者でもない、一人の青年が戦国の世とどう向き合っていくのか?
彼はどんなジレンマを抱えてその時代を生きたのか? そこを意識しながら描いていきます。

引用元: https://www.nhk.or.jp/kirin/make/004.html

…中略…

光秀は、今の若者にも通じる部分があるかもしれません。社会に出ていくと、いろいろな矛盾や理不尽なことに巻き込まれるし、「今の若いのは…」と、いつの時代も言われ、何かと抑制される。もしかすると、光秀も、今の若い人たちも、取り巻く状況は違っても、いくつもの葛藤を抱えて、抑えられつつ生きていくという点では同じではないでしょうか。
とはいえ、光秀も若者もそれを跳ね返しながら、生きているし、気にも留めない。そうした強さが新たな時代を作っていくし、作っていってもらいたい。
だからこそ、
今の時代にリンクする普遍的な部分も、光秀の目線を通して描ければと思っています。

引用元: https://www.nhk.or.jp/kirin/make/004.html

大原さんの言葉からわかるように、

「麒麟がくる」はこれから令和の時代を作っていく

若者たちへ向けたメッセージなのでしょう。

考察:言葉をストレートに若者へ届けたかった

「麒麟がくる」で方言が使われていない理由はいくつかあると思います。

方言のセリフがわかりにくいと話題になった

西郷どんの反省もあるかもしれません。

室町時代のリアルな言葉遣いを追求するには

情報が不足していたのかもしれません。

国民の大河ドラマ離れを

引き止めたいと考えたのかもしれません。

俳優たちに演技に集中してもらおうと

考えたのかもしれません。

これらすべての理由が当てはまるのかもしれませんが、

一番の理由は若い世代に伝えたかったからではないでしょうか。

令和にスタートした初めての大河ドラマで

歴史の記録ではほぼまっさらな明智光秀の人生を描き、

衣装や言葉遣いで新しい試みをおこない、

新時代を築く若い世代の人に大河ドラマの魅力を伝える。

それが「麒麟がくる」の一つのテーマであるのかもしれませんね。

これで秀吉あたりがコテコテの尾張弁を喋りまくってたら笑うけど…

ともかく、今のところ

方言や昔の難しい言葉がないことで

内容が理解しやすいドラマになっていることは

評価ポイントでないでしょうか。

やはり一番大事なのは言葉より内容です。

新時代の大河ドラマ「麒麟がくる」が

異端ではなく、先進的な傑作となりますように。

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