2019-2020シーズンよりロシアのエース級3選手がシニア女子に参戦します。
日本メディアでもロシア少女たちを目にする機会も増えました。
その天才少女たちは、トゥルソワ選手、シェルバコワ選手、コストルナヤ選手ですが、
みんな実力があることは分かっていても、誰がどんな選手だったっけ?とこんがらがっている人も多いのでは?
ということで、今日はロシアの新星トゥルソワ、シェルバコワ、コストルナヤ3選手のそれぞれの強みや違いなどをご紹介しようと思います。
ロシア最強3人トリオ「3A」 トゥルソワ、シェルバコワ、コストルナヤ
ロシアの女子フィギュアスケートは黄金期真っ只中。
メドベージェワ選手が国際大会で無双したのも束の間、
ザギトワ選手がメドベージェワ選手を破ってオリンピックチャンピオンに。
そして続いて現れたのがトゥルソワ選手、シェルバコワ選手、コストルナヤ選手の3選手。
今シーズンからシニアに参戦している彼女たちですが、
なにがスゴイかって、
去年のロシア選手権でジュニアなのにも関わらず
3人が表彰台を独占しちゃったんです。
(1位シェルバコワ、2位トゥルソワ、3位コストルナヤ)
ジュニアの大会でロシア女子が強いことにはもはや誰も驚かないのですが、
ザギトワ選手やメドベージェワ選手、トゥクタミシェワ選手などの世界タイトル保持者も出揃う群雄割拠のロシア選手権で、若手の3人がTOP3に立ったのは快挙中の快挙。
彼女たちの4回転ジャンプや、表現力などは以前から注目されていたものの、
成績で実力が証明されたことにより、シニアデビューの3人の動向は世界中から注目を集めるようになったわけです。
ちなみに、3人まとめて”3A”と呼ばれています(トリプルアクセルの表記とややこしい)。
アレクサンドラ・トルソワ、アンナ・シェルバコワ、アリョーナ・コストルナヤ
ファーストネームの頭文字がAですよね。
そんな3Aはザギトワ選手と同じエテリコーチのチームに所属しています。
このことから、お姉さんのアリーナ・ザギトワ選手も合わせて4Aと言われることもあります。
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3A(トゥルソワ、シェルバコワ、コストルナヤ)がややこしいけど違いは?
ロシアのTOP3が一度にシニアデビューしたもんだから、
誰が誰やら?状態の人も多いのではないでしょうか?
そこで、3選手の特徴や跳べるジャンプの種類などを簡単にまとめました。
フィギュアスケート観戦にお役立てください。
アレクサンドラ・トゥルソワは4回転ジャンプの女王
アレクサンドラ・トゥルソワ(15歳)
<特徴>
3種類4本の4回転ジャンプを組み込んだプログラム構成は、男子トップ・オブ・トップレベルの選手と同等。
現時点で技術点においては他の女子選手とは異次元のレベルにいる。
表現力をはじめとする演技構成点は今後の課題。
<3アクセル以上で跳べるジャンプ>
4回転トゥループ、4回転サルコウ、4回転ルッツ、4回転フリップ
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<実績>
2018年ロシア選手権 2位
2019年世界ジュニア選手権 優勝
2019年グランプリファイナル 3位
2019年10月現在、フリースケーティングスコアの世界記録保持者
<人物>
- 試合中はお団子ヘアだが、髪がめちゃくちゃ長い(太ももぐらいまで)
- 試合中はハンターのような鋭い目つきだが、リンクを降りるとはにかんだ笑顔がカワイイ女の子
- 見た目に反して低めのハスキーボイス
- ティッシュケースはマッカチン(ユーリオンアイスの犬キャラ)
- 日本のファンからはトゥルソワ先輩という愛称を付けられている
アンナ・シェルバコワは最高難度の4回転を持っている
アンナ・シェルバコワ(15歳)
<特徴>
試合で4回転ルッツ(アクセルを除く最難度ジャンプ)を2本組み込める。
練習で4Lz-3Loに着氷している。これは現在人類が跳べる最難度コンビネーションジャンプ。
課題は安定感。 ジャンプ重視で戦うなら4回転の種類を増やす必要も?
< 3アクセル以上で跳べるジャンプ >
4回転ルッツ
<実績>
2018年ロシア選手権 優勝
2019年世界ジュニア選手権 2位
2019年グランプリファイナル 2位
<人物>
- タレ目でドール系の美少女。日本人に好まれる容姿
- 声もカワイイ
- サイドを編み込むヘアスタイルを好む
- ティッシュケースはチャイロイコグマ(リラックマ)
- 日本のファンからシェルバコワ嬢の愛称で呼ばれている
アリョーナ・コストルナヤは3A装備で欠点なし
アリョーナ・コストルナヤ(16歳)
<特徴>
昨シーズンはトリプルアクセル以上の高難度のジャンプなしで戦っていたが、
技術、スケーティング、芸術性、安定感全てにおいてがトップレベルなため強かった。
今シーズンより3Aを試合で実装する予定。練習では美しい3Aを降りている。
<追記>
2019年10月13日フィンランディア杯FSにて3Aを2本成功(うち一本は回転不足)させた。
欠点は思いつかないが、強いて言えば今以上に印象に残るプログラムがあれば…(本人の欠点じゃない)
< 3アクセル以上で跳べるジャンプ >
3A
<実績>
2018年ジュニアグランプリファイナル 優勝
2018年ロシア選手権 3位
2019年グランプリファイナル 優勝
2019年12月現在、ショートプログラム、トータルそれぞれスコアの世界記録保持者
<人物>
- 美の化身と称されるほど容姿も演技も美しい
- 148cmと小柄
- ふざけるのが好きな明るいキャラクター
- ティッシュケースはユニコーン
- 日本のファンからコストルナヤ美の愛称で呼ばれている
以上の特徴を頭に入れて演技を見てみると、3人それぞれの個性がより見分けられるようになると思います。
大一番の世界選手権に出場するためにロシア女子は3枠を巡って争うことになります。
現世界女王のザギトワ選手含む4Aのうち少なくとも1人はかならず代表落ちするということです。
非情ですねぇ・・・
個人的には3Aを装備したコストルナヤ選手が今後安定的にエース級の活躍を続けるのではないかと予想しています。
今シーズンのロシア女子の戦いは歴史に残る熱戦となりそうですね。