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【2019-2020】女子フィギュアで4回転ジャンプを跳べる選手まとめ

2019年11月8日

フィギュアスケート女子シングルは2019-20シーズンが紛れもなく転換期となるでしょう。

というのも昨シーズンのジュニアに続き、シニアでも4回転ジャンプを跳べないと勝てない時代に突入したからです。

現在、トップレベルの選手たちも次々と4回転や3Aを練習しているわけですが、すでに習得している選手はやはり強い!ということで、現時点で4回転を跳べる女子選手をまとめました。

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4回転ジャンプを試合で成功させた女子選手たち

2019年現在で4回転ジャンプを試合(ISU公式戦)で成功させている現役選手を、ジャンプの種類別に紹介していきます。

4回転トウループ

アレクサンドラ・トゥルソワ

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ロシアのアレクサンドラ・トゥルソワ選手は2018年のジュニア世界選手権フリースケーティングで女子史上初 (ISU公式戦にて) の4回転トウループを成功。

その後トゥルソワ選手は4T-3Tのコンビネーションも習得しています。

ちなみにトゥルソワ選手の所属はザギトワ選手と同じエテリ・トゥトベリーゼコーチのチーム(サンボ70)

関連:トゥルソワ強すぎる!紀平梨花が勝てる方法はないの?

カミラ・ワリエワ

同じくロシアでエテリコーチのチームに所属するカミラ・ワリエワ選手は2019年8月のジュニアグランプリフランス大会で初めて4Tを成功させました。

13歳で成功したのですが、これは史上最年少記録だそうです。

ワリエワ選手も練習は4T-3Tを成功させています。

4回転サルコウ

エリザベート・トゥルシンバエワ

シニア女子史上初めて4回転サルコウを成功させたのはカザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワ選手。2019年世界選手権のフリースケーティングです。

それ以前は「シニア女子に4回転は不可能では?」という声もありましたが、トゥルシンバエワ選手が見事証明してみせてくれました。

そしてトゥルシンバエワ選手も昨シーズンにエテリコーチの元へ戻ってから4回転を成功させました。

アレクサンドラ・トゥルソワ

トゥルソワ選手は4回転サルコウも成功させています。

初めて成功したのは4Tと同じ2018年のジュニア世界選手権FSでした(上の動画参照)。

おまけ:女子史上初は安藤美姫

ちなみに女子史上初めての4回転サルコウの成功者といえば当時ジュニアの選手だった安藤美姫さんです。

3回転-3回転のコンビネーションも当たり前ではなかった時代に4回転サルコウを成功させたのは衝撃でした。

4回転ループ

4回転ループの成功者はいません。

4回転フリップ

アレクサンドラ・トゥルソワ

安定のトゥルソワ選手。フリップもやはり彼女が史上初

2019年12月グランプリファイナルFSです。

4回転ルッツ

アレクサンドラ・トゥルソワ

女子史上初の4回転ルッツを成功させたのはまたまたアレクサンドラ・トゥルソワ選手。

2018年10月にグランプリシリーズアルメニアン杯FSで成功しました。

トゥルソワ選手は4Lz-3Tも跳べます。

ちなみにこのジャンプは 4Lz-3-1Eu-3S-1Eu-3S -1Eu-3S-1Eu-3S という連続ジャンプ。フェイク動画のようなリアルジャンプです。

アンナ・シェルバコワ

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アンナ・シェルバコワ選手もエテリチーム所属。

関連:シニア新星トゥルソワ、シェルバコワ、コストルナヤの違いを分かりやすく解説!

4Lzは彼女の代名詞でもあり、4Lz-3Tも跳べます(シニア女子初公認)。練習では4Lz-4Loも跳んでいます。

公式記録ではトゥルソワ選手に抜かれましたが、彼女も同時期に4Lzを習得していました。そしてシニア女子初公認はシェルバコワ選手の4Lzです。

アリサ・リウ

アメリカのジュニア選手、アリサ・リウ選手は2019年8月のジュニアグランプリアメリカ大会で4回転ルッツに成功しました。

アリサ・リウ選手は2019年1月の全米選手権でノービス(13歳)ながらシニア女子と戦い、3Aを決めて優勝したツワモノです。

現時点で、女子で3Aと4Lzを同じプログラムに組み込める選手はアリサ・リウ選手だけです。

4回転アクセル

4回転アクセルの成功者はいません。

非公認試合や練習で4回転ジャンプを成功させている女子選手

試合で組み込んだり、成功はしていないけれど、練習で4回転を成功させている選手たちです。

今シーズンに成功させそうな選手もいるので要チェックですよ!

4回転トウループ

紀平梨花(上の動画では4Tと4Sを跳んでいます。)

エリザベータ・トゥクタミシェワ(20歳を超えてからの成功!これはすごい!)

アリョーナ・カニシェワ(ジュニア選手)

ソフィア・アカチエワ(ノービス選手)・・・国内試合ではすでに4Tを成功させている。4T-3Tも跳べる。

エリザベータ・ベレストフスカヤ(ノービス選手)・・・国内試合では4Tダウングレード判定だが着氷している。

ベロニカ・ジリナ(ノービス選手)

4回転サルコウ

紀平梨花

マイア・フロミフ(ジュニア選手)

ベロニカ・ジリナ(ノービス選手)

4回転ループ

ユ・ヨン

4回転フリップ

アンナ・シェルバコワ・・・ 国内試合で成功させている。

4回転ルッツ

ユ・ヨン

4回転がないと勝てない時代はさらに続く?

ご覧のようにこれだけの選手が4回転を武器に戦っていくんです。

紀平選手は昨シーズン3Aを武器に無双(世界選手権以外)していましたが、そんな紀平選手も4回転を跳ぶ女子選手たちには勝てなくなっています。

時代はものすごい速さで変わっているんですね。

ちなみに、このリストにいる選手たちは、紀平選手、アリサ・リウ選手、トゥクタミシェワ選手、 ベレストフスカヤ 選手を除くとみんなエテリコーチの教え子なんです。

エテリコーチは羽生選手のジャンプを参考にしているそうですが、一つのチームで次々とクワド(4回転)ジャンパーが現れるということは秘策があるに違いませんよね(まぁあっても絶対他言しないでしょうけど)。

とにかく、エテリコーチが才能ある若手を育て続ける限りは女子も4回転至上主義の時代が続くのではないでしょうか?

しかし、現時点で女子の4回転は男子とは異なり、体が成長途中の低身長で細身体型の選手ばかりが成功しています。

この子達にどのような未来が待ち受けているのかというのは神のみぞ知るところですが、もし体の発育に影響をきたしたり、日常生活に支障をきたすほどのケガにつながるような場合は、女子における4回転ジャンプに制限がかかる可能性もなくはありません。

それに4回転ジャンプが成長期を超えても跳び続けられるジャンプなのかはまだ誰にも分かりません(4Sのトゥルシンバエワ選手は成長期を過ぎていますが、もともと小柄な選手なので)。

追記・2019/11/26に22歳のエリザベータ・トゥクタミシェワ選手が4Tを成功させている練習動画が初公開されました。成人女性の体型になってから4回転を習得した初めての女性と言えるでしょう。
彼女が4Tを試合に組み込めるかどうかにも注目が集まります。

あと2、3年後(北京オリンピックの頃)に、今の4回転ジャンパーたちがどのような選手生活を送っているのか気になるところです。

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