先日芸能界デビューを果たした木村拓哉さんと工藤静香さんの長女Cocomi(木村心美)さん。
幼少期より音楽の英才教育を受けてきたフルート奏者の彼女は、数々のコンクールで受賞経験がり、音楽家としての将来も有望であると報じられています。
ということで、Cocomiさんのフルートの腕前について調べてみました。
Cocomiの音楽英才教育がスゴイ
モデルやクリスチャン・ディオールのブランドアンバサダーとして芸能活動を開始したCocomiさん。
妹のKoki,さんが一足早くモデルデビューを果たした当時、長女のCocomiさんが同じ様にモデルとして芸能界デビューするという見方はされていませんでした。
というのも、彼女はフルート奏者として音楽に専念するのではないか?と考えられていたからです。
Cocomiさんの音楽キャリアをご紹介すると、
- 3歳よりピアノとヴァイオリンを習う
- 11歳でフルート演奏を学び始める
- 2017年4月 桐朋女子高等学校音楽科 入学
- NHK交響楽団 神田寛明氏に師事
- ヴラディミール・アシュケナージ、エマニュエル・パユのマスタークラス修了
- 2019年12月 インストゥルメンタルグループ 「JPCO」のコンサートにゲスト出演→グループ加入
- 2020年4月 桐朋学園大学音楽学科 進学予定
<コンクール受賞歴>
- 2013年 第23回ヤマノジュニアフルートコンテスト小学生の部で最優秀賞入賞[
- 2018年 第73回全日本学生音楽コンクール予選通過 東京大会出場
- 2019年 第2回日本奏楽コンクール 準グランプリ(管楽器部門 高校の部)/管楽器部門1位/フランス近代音楽賞受賞
このように素晴らしい環境下で音楽を学び、着々とキャリアを積んでおられます。
Cocomiのフルート演奏動画
こちらがCocomiさんのフルート演奏動画です。
短い演奏動画ですが吹いているのは明らかにCocomiさん本人です。
他の動画も探してみたのですが、今のところ見つけ出せません。
ちなみに著者(吹奏楽やアンサンブル等コンクール出場経験あり、10年以上管楽器経験ありの素人)の感想はのちほど。
Cocomiのフルートの本当の実力とは?
コンクール実力者であり、今春から音大に進学するCocomiさん。
報道によると彼女は「音楽のセンス抜群」「才能があるのは間違いない」などと言われていますが、実際の実力はどのようなものでしょうか?
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日本奏楽コンクールは知名度なし?!
彼女の経歴でひときわ目を惹くのは「日本奏楽コンクール準グランプリ」ではないでしょうか?
ですが、このコンクールについて世間の声は
日本奏楽コンクールって初めて聞いた…。音コンとは全然違うよね。
— 梨ノ海 (@agnashida) 2020年3月18日
「日本奏楽コンクール」って初めて聞きました。
— ライオンベース(獅子頭低音大提琴) (@Lionbass) 2020年3月19日
日本奏楽コンクール?そんなのあったっけ?て思ってたらめっちゃ最近出来たやつなのね
— 暇人(仮) (@leone3088) 2020年3月19日
木村心美さん とても綺麗。でもプロフィールに華々しく書かれている受賞歴が微妙 #日本奏楽コンクール 最高賞と聞いて、すごいと感じる音楽関係者は皆無だろう。モンドセレクション受賞と書かれている商品を疑う人ならわかる感じ。 https://t.co/IAqt6oPvce
— GER (@GER24164221) 2020年3月22日
ご覧の通りかなり認知度の低いコンクールのようです。
世間のコメントにもありますが、このコンクールは2018年に新設されたコンクールなんですよね。
つまりコンクールのレベルがまだ安定していない”これからの大会”であり、このコンクールの受賞が音楽家としての評価に直結するとは言い難いでしょう。
ですが、調べたところこのコンクールは全国4ヶ所で予選を勝ちぬいた演奏者たちが本戦で競うというシステムになっているので、ラッキーでは準グランプリは獲れません。
また、Cocomiさんは管楽器高校の部で準グランプリ、そしてアマチュアを含めた管楽器部門全体でも1位を獲得しているので、このコンクールでは最も上手な管楽器奏者だったことは確実です。
ちなみに、1位なのになぜ”準”グランプリなの?ということですが、音楽コンクールでは全ての出場者がグランプリに値しないレベルの場合に「該当者なし」ということはよくあることです。
おそらくまだ出場者の少ない大会なので、開催年によってまだレベルのばらつきがあると思いますが、回を重ねる事により大会が認知されていけば、出場者のレベルも上がるでしょうし、準グランプリの称号に箔がつくのではないかと思います。
全日本学生音楽コンクールの結果から実力が分かる
Cocomiさんのフルートの本当の実力を客観的に判断するには全日本学生音楽コンクールの結果を参考にしたほうが良さそうです。
というのも、国内の学生音楽コンクールの2大大会の一つが全日本学生音楽コンクールだからです(もう一つが日本クラシック音楽コンクール)。
この大会は70回以上もつづく歴史ある大会で、全国各地で予選を勝ち抜いた実力者が集う全国大会のレベルは、まさに国内トップクラスと言えます。
このコンクールに2018年、2019年と続けて出場しているCocomiさん。
結果はどちらとも、東京の予選を通過し、東京の本戦に出場しています。
これだけでもすばらしいのですが、残念ながら全国大会の出場権は逃しています。
これが彼女のフルートのリアルな実力でしょう。
上手だけど、学生の中で群を抜くレベルではないというところでしょうか。
ちなみに上の動画のフルートの音色を聴いた著者の感想についてですが、彼女の経歴を全く知らずに初めて聴いたときは良くも悪くも「学生らしい演奏だな」と感じました。
下手だとは全く思いません。上手です。
ですが正直、それなりに実力のある吹奏楽部の学生ならこれ以上に上手い人いるよな、と思った次第です。
そして、コンクール受賞者だと知ってからもう一度聴いた感想は、(楽器が鳴りきっていないので)「緊張しているのかな?」「ウォーミングアップが不十分だったのかな?」などいろいろ考えました。とにかくあの演奏と準グランプリが結びつかなかったので、なにか事情があったのかな(そうであって欲しい)と。
音大でレベルアップする可能性も
Cocomiさんのフルートの現在の実力は、フルート一本で食べていけるプロ級のレベルではないでしょう。
ですが、まだ高校生のCocomiさんは音大に進学してから飛躍的に実力をつける可能性もあります。
これまでもCocomiさんは一般の人よりも明らかに恵まれた環境で音楽を学んで来たと思いますが、大学に進学することで環境の質もより向上するでしょうし、音楽に専念しようと思えばいくらでも専念できるでしょうから。
ですが、音大進学を目前にして芸能界デビューしたCocomiさんの一番の課題は練習時間の確保ではないでしょうか。
たとえばファッション界で活躍しようとするなら、妹さんのように年に何度も海外での仕事をこなす必要があるでしょう。
音楽家として売り出したいのなら、作品作りをしたり、コンサートに参加したりするでしょうから、練習時間も限られてきます。
楽器は一日触れないだけでも感覚を取り戻すためにすくなくとも3日くらいかかるものですから、仕事で多忙になり練習ができなくなればフルートの実力も落ちかねません。
このまま楽器の鍛錬を積んで才能が花開けば、Cocomiさんは七光以上の活躍が出来る可能性だってあります。
ですがあれもこれもと手を広げると世界が広がる分、失うものもあるかもしれません。
もちろんそれらを覚悟しての芸能界入りだと思いますが、大学時代がCocomiさんの勝負の時期になるのではないでしょうか。