平昌オリンピックの金メダリストで、昨シーズンの世界女王のアリーナ・ザギトワ選手。強くて美しい彼女に世界中が虜になりました。
しかし、移り変わりが早いのがフィギュアスケート界です。
今シーズンからシニア参戦した4回転や3Aを跳ぶ3人後輩選手たちが次々と国際試合に勝利し、話題の中心はもっぱら彼女たち。
ザギトワ選手が勝つためには高難度ジャンプの習得が必要だと囁かれていますが、ザギトワ選手は4回転を習得しないのでしょうか?
アリーナ・ザギトワが4回転に挑戦していた(動画あり)
ザギトワ選手は、実は以前に4回転ジャンプの練習をしていました。
その練習動画がこちら↓
これは4回転フリップ(4F)の練習です。
4Fは女子ではまだ成功者は誰もいません。男子でも宇野昌磨選手やネイサン・チェン選手らわずか5人の選手しか跳べない大技です。
ザギトワ選手はハーネスと呼ばれる補助器をつけて跳んでいます。
ハーネスありでも辛うじて転倒しないという状態ですね。
このジャンプ練習動画は2018年の年末に公開されたものです。
この少し前から後輩で当時ジュニアだったトゥルソワ選手やシェルバコワ選手が立て続けに4回転ジャンプを試合で成功させていました。
彼女たちの活躍を目の当たりにして、自分もウカウカしていられない!と思い立った時期だったのかもしれません。
練習するも「まだ早い」 ザギトワが4回転を跳ばない(跳べない)理由とは?
一時は4回転ジャンプを練習していたザギトワ選手ですが、現在は4回転ジャンプを跳ぶつもりはないようです。
その理由をsport.ruのインタビューでこのように語っています(意訳)。
「いまのところ4回転ジャンプは危険すぎます。
心身ともに準備する必要があるんです。
怪我のリスクを減らすためにも体重を約3kg減らす必要もあります。」
実際に練習してみて、自分の体型では無理だと悟ったようですね。
ザギトワ選手、十分スリムなのに…
それでも跳べないということは、女子選手にとっての4回転ジャンプはやはり小柄な選手に与えられる期間限定のスペシャルギフトなのでしょうか・・・。
その答えは数年後、トゥルソワ選手やシェルバコワ選手が成長期を迎えたあとに見えてくるでしょう。
とはいえ、ザギトワ選手はまだ若いですし、身長の伸びもそろそろ落ち着く頃なので、今後体重調整をして本格的に4回転習得にむけて動き出す可能性もあります。
彼女は主要大会のタイトルを総なめにしていますから、次のモチベーションの一つとして4回転ジャンプを掲げても不思議ではありません。
ところでザギトワ選手。
今シーズンは、より一層表現力に磨きがかかり、すっかり大人のスケートを滑る選手へと成長しています。演技から「私はこんなもんじゃない!」という彼女の意気込みが伝わってきて頼もしい限りです。
わずか一年の間に成長期のスランプを脱して世界女王の座を射止めるザギトワの才能は、4回転ジャンパーたちと勝るとも劣らないはずです。
今後、4回転取得に舵を切るのか、敬愛するカロリーナ・コストナー選手のように美しいスケートを追求するのか、ザギトワ選手がどのように進化していくのか楽しみです!ステイヘルシーで、長く活躍してくださいね。