「#ミロ活」で人気に火が付き、現在販売休止となってしまっている栄養機能食品のミロ。
牛乳に溶かすとちょっと香ばしいココア味がする懐かしのドリンクです。
そんなミロが入手困難となっている今、代用できるココア系ドリンクはあるのでしょうか?
元気になるミロの栄養成分をおさらい
ミロを飲んで元気になろうというトレンドの健康習慣「#ミロ活」ですが、そもそもなぜミロを飲むと体の調子が良くなるのかというと、ミロにはココアだけでない、元気になる栄養素がたくさん入っているんです。
ミロの代用ドリンクをご紹介する前に、ミロに含まれる成分をおさらいしておきましょう。
<ミロの栄養成分※1杯分15gあたり>
熱量 | 60kcal |
たんぱく質 | 1.2g |
脂質 | 1.6g |
飽和脂肪酸 | 1.0g |
炭水化物 | 10.7g |
糖質 | 9.8g |
糖類 | 6.5g |
食物繊維 | 0.9g |
食塩相当量 | 0.044g |
カルシウム | 225mg |
鉄 | 3.2mg |
ビタミンB2 | 0.30mg |
ビタミンB6 | 0.40mg |
ビタミンB12 | 0.64μg |
ナイアシン | 4.6mg |
ビタミンC | 15mg |
ビタミンD | 1.7μg |
ご覧のようにミロにはお腹の調子を整える食物繊維や、骨や脳を健やかに保つカルシウム、血液のもととなる鉄分、エネルギー代謝を高めるビタミンB群、免疫力を高めるビタミンC、カルシウム吸収を助けるビタミンDなどが含まれています。
これらの栄養と牛乳に含まれる栄養が合わさり、体の調子を整えてくれているんですね。
そしてミロの通常価格は1袋240gで378円とリーズナブルなのも特徴です(ただし販売休止中の現在は価格が高騰中)。
ミロの代用ドリンクはあるの?
では続いてミロの代用になりそうなココア風味のドリンクを見てみましょう。
栄養成分はミロと比較するため、主要な成分をピックアップしてご紹介します。
ミロより大きく優れている成分は赤字、大いに不足している成分は青字、同等のものは黒字で表示します。
ネスクイック
ネスクイックはミロと同じくネスレが販売しているチョコレートドリンク(粉末)です。
ミロのように麦芽エキスは入っていませんが、プロテインや鉄分、ビタミン等が含まれます。
<主な栄養成分:1杯分14gあたり>
食物繊維:1g/タンパク質:1g/ビタミンD:0μg/カルシウム:0μg/鉄分:4mg/カリウム:100mg/ビタミンC:15mg/ビタミンB1:0.8mg/ナイアシン:3mg/ビオチン:53μg/亜鉛:0.8mg/銅:0.3mg/マンガン:0.3mg
ネスクイックとミロの共通点と相違点
栄養面で比較すると、ネスクイックにはミロと同等のタンパク質や食物繊維が含まれます。
ビタミン類も豊富です。
最もミロと異なる点は、カルシウムの有無ではないでしょうか?
ネスクイックにはカルシウムが含まれていません。
しかしその代わりに鉄分や銅といった血液を作る栄養成分が豊富です。
カルシウムを求める方にとってはミロの代用品にはなりませんが、鉄分摂取が目的の方にはミロよりもおすすめです。
また飲みやすさについては、ネスクイックの方が粒子が細かく飲みやすいという意見があります。
価格に関しては、本来であればミロと大きく変わらない商品なのですが、現在ネスクイックは国内での正規販売はなく、ネット通販で輸入品を購入するのが主な入手方法のため、ミロよりも割高となっています(180gで800円前後)。
セノビック
セノビックは名前の通り、お子様の発育のための商品です。ロート製薬が販売しています。
ココア味を含む5つのフレーバーがあります。
<主な栄養成分:1杯分12gあたり>
食物繊維:0g/タンパク質:0.7g/ビタミンD:3.5μg/カルシウム:510mg/鉄分:6.05mg/ビタミンC:20mg/ビタミンK:7μg/卵黄ペプチド:100mg/ミルクペプチド:150mg/
セノビックとミロの共通点と相違点
セノビックもミロと同様にカルシウムや鉄分を豊富に含んでいますが、含有量はミロよりも大きく優れています。
さらに骨の代謝に良いとされる卵黄ペプチドが含まれているので、カルシウム摂取目的でミロを飲んでいた方にとってはセノビックの方がメリットがあります。
そして成長サポート飲料と位置づけられるだけあって、全体的にミロよりも栄養が豊富に含まれている印象です。
しかし、麦芽エキスも配合されておらず食物繊維も含まれていません。
セノビックは水に溶けやすいため、飲み心地もいいですよ。
ただし、価格に関しては224g(14日分)1,296円と、ミロよりだいぶ割高になってしまいます。定期便だともっとお得です。
セノビー
セノビーもまたお子様の発育のための商品です。ココアでおなじみの森永製菓の商品です。
味は美味しいココアですが、中にはカルシウムや鉄分、ビタミンDが含まれています。
<主な栄養成分:1杯分12gあたり>
食物繊維:0.4~1.1g/タンパク質:1.0g/カルシウム:510mg/鉄分:3.8mg/ビタミンA:96μg/ナイアシン:3.6mg/
セノビーとミロの共通点と相違点
ご覧のとおりセノビーの栄養成分はミロと比較してもシンプルです。
しかし、カルシウムの量はミロの倍以上。鉄分もしっかりと含まれているので、カルシウムと鉄分を補うためにミロを愛飲しているという方の代用品には向いているのではないでしょうか。
ちなみにセノビーにも食物繊維が含まれています。
味は森永の商品ですから折り紙付きです。ただし、コチラも麦芽エキスは入っておらずミロ特有の香ばしさはありませんが。
そして価格に関しては180g(15日分)あたり764円と、ミロよりは割高になりますが他の成長サポート系のドリンクと比べるとお手頃です。
ホネグッド
ホネグッドも森永製菓から発売されている栄養サポートココアです。
セノビーとは目的が異なります。
セノビーはお子様の成長サポートのための商品で、こちらは大人の栄養摂取をサポートするための商品です。
<主な栄養成分:1杯分12gあたり>
食物繊維:1.0g/タンパク質:2.3g/カルシウム:510mg/鉄分:3.8mg/ビタミンA:96μg/ビタミンB1:0.37㎎/ビタミンB2:0.15㎎/ナイアシン:3.6mg/ビタミンD:3.5μg
ホネグッドとミロの共通点と相違点
ホネグッドとミロは栄養成分的には共通点が多く見られます。
食物繊維、カルシウム、鉄分、ビタミンDがしっかりと含まれていて、カルシウムに関してはホネグッドがミロを圧倒しています。
セノビーと比較すると、セノビーに+αで栄養が加えられたものがホネグッドなのでしょう。
しかも販売価格も通常180gあたり800円とセノビーと大きく変わりませんから、ミロの代用品候補としてはかなりおすすめです。
Amazonのまとめ買いなら半額近くで買えるものもありました(在庫の保証はありません)!!
とけた!
TOKETA!(とけた!)は「ブレンディスティック」でお馴染みのブレンディが開発した、子供から飲めるスティックタイプのココアドリンクです。
カルシウムや鉄分、ビタミンDなどが豊富に含まれます。
<主な栄養成分:1杯分9gあたり>
食物繊維:未記載/タンパク質:0.2~0.6g/カルシウム:300mg/鉄分:4mg/ビタミンD:3.5μg/カリウム:78㎎/リン:21㎎/
TOKETA!とミロの共通点と相違点
ホネグッドの特徴はカルシウム・鉄分・ビタミンDが豊富に含まれていることです。
ミロと比較しても鉄分は同等ですが、カルシウムやビタミンDの量が多いのがわかります。
また、ホネグッドにはミロには無い成分も含まれており、カリウムやリンというのはどちらも骨の形成に関わる栄養素なので、成長サポートに特化した商品であることが伺えます。
逆にビタミンCやB群といった栄養素や食物繊維は入っていません。
TOKETA!の価格は30本で1577円なので、ホネグッドやセノビーあたりと同等です。
カルシウム摂取目当ての場合は、セノビーやホネグッドの方が良いかもしれませんが、個包装のスティックタイプが良いという方にはおすすめです。
ブレンディの商品なので味にもこだわっていますし。
まとめ:ミロの代用にはホネグッド!お子さんにはセノビーがおすすめの場合も
ミロの代用品として最もおすすめしたいのはホネグッドです。
まとめ買いで購入すればミロ価格の壁を超えられそうですし(今後値段が変わる可能性はありますが)、カルシウムや鉄分に関してもミロと同じ、いやそれ以上にしっかり摂取できます。
ここでホネグッドと姉妹品のセノビーの違いについての補足ですが、栄養に富んでいるのはホネグッドでしたよね。
そしてもう一つ注目すべきは味です。
ホネグッドは130㎎、セノビーは85㎎のポリフェノールが含まれていて、糖質に関してもホネグッドの方が控えめなので、ホネグッドの方が少し大人の味となっています。
とは言えお子さんが飲めない苦さでは全くないですし、甘みが足りなければ砂糖などで調整も可能です。
ちなみにホネグッドのポリフェノール量130㎎というのは、高カカオチョコレート「チョコレート効果」1枚分127㎎とほぼ同量なので、大人用のホネグッドを子供が摂取したからといってポリフェノールの過剰摂取にはなりません。
ただし、日常的にチョコレート等のポリフェノール含有食品をよく召し上がるお子さんの場合は、ポリフェノールのすくないセノビーの方が良いかもしれませんね。
※ちなみにここで紹介したすべての代用候補商品にはミロ特有の香ばしい風味はありませんのでご注意ください。