新型コロナウイルス感染リスク対策として、全国の映画館では座席販売数を減らしていましたが、10月中旬より各映画館で全席販売が再開されつつあります。
東京など一部地域では依然としてコロナ感染者が減らないなか、しかも「鬼滅の刃」などの超話題作品が公開される中での全席販売再会に不安を覚える方も多いのではないでしょうか?
ということで、映画館における新型コロナウイルス感染リスクや安全な座席についてのお話です。
映画館で全席販売再開!「鬼滅の刃」は毎週末満席状態
コロナ禍によって座席数に制限を設けていた映画館ですが、10月16日頃から全国の映画館で順次全席販売が再開されています。
全席解放はうれしい反面、心配なのはやはり”密”になることですよね。
劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」の公開日より全席を開放したユナイテッド・シネマでは、オンラインからのチケット購入者が相次ぎサーバーがダウンするほどの盛況ぶり。
また全国の映画館も満員御礼で、特に都市部や都市近郊部では、館内はチケット購入待ちや入場待ちの行列ができているという情報も。
こういった情報を聞くとこれから映画を見に行きたいという方々も不安が募りますよね。
私たちはコロナ禍でどのように映画を楽しむことができるのでしょうか?
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映画館の座席でコロナ感染リスクが少ない場所はどこ?
映画を見たいという方も、できることならコロナ感染のリスクを避けたいのが本音ですよね。
そこで気になるのが座席選び。
ではどの席に座れば感染リスクが少なくなるのでしょう。
結論から言いますと、
ズバリ、どの席も変わりません。
映画館では何十人、何百人ととともに同じ空気を吸うわけですから、気流などの影響で空気が溜まりやすい場所や逆に空気の流れがいい場所が存在しそうなものです。
どの席でも感染リスクは変わらないというのは意外な気もしますよね。
その根拠をつぎにご紹介します。
映画館の換気システムは優秀!どの席でも感染リスクは少ない
映画館のどの席に座っても感染リスクは同じである理由は映画館の優れた排気システムにあります。
映画館の換気システムには上の図のように、天井からきれいな空気を送り込み、館内の空気を天井に吸い込むタイプや、スクリーンの背後に吸い込むタイプがあります。
タイプは映画館によって異なるのですが、総じて映画館の排気システムというのは非常に優秀なのだそうです。
次の実験をご覧ください。
これは全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が行った、「映画館における換気実証実験」の映像です。
白く色付けされた館内の空気が、何分で透明に変化するか、つまり新鮮な空気と入れ替わるかを検証しています。
この実験では約20分で館内が完全に換気されるという結果が出ました。
ということは、2時間映画ですと上映中に6回も換気が行われるということです。
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映画館は満席でも”3密”には当てはまらない
コロナ感染リスクが高まる3密の定義は
密閉・密集・密接です。
映画館が満席になった場合は、人々が密集しており、座席間の距離も近いため密接の距離感も当てはまります。
ですが、先程の換気実験からも分かるとおり密閉状態にはなりません。
もっというと、密接の定義は手の届く距離で人と会話をしたり運動をしたりという状態を言いますが、映画館の場合は(放映中は)基本的に会話はしませんし、全員同じ方向を向いて座っているだけなので、密接の定義にも当てはまりません。
以上のことから映画館はたとえ満席であっても3密には当てはまらいと言えます。
ただし感染確立はゼロではない!配慮が肝心
映画館は3密には当たりません。
しかし、3密ではないからとは言え
感染リスクはゼロではありません。
これは映画館に限らず、
人が集まる場所であればどんな施設にも言えることです。
自分や家族がウイルスに感染しないためにも、
また他人にうつさないためにもできる限りの配慮を行いましょう。
映画館でコロナ感染リスクを下げるための注意点
映画館に訪れる際は以下のことに注意すると、より安全に映画を楽しめます。
- できる限りチケットはオンラインで事前購入する
- 空いている時間帯、曜日、映画館を探す
- 必ずマスクを着用する
- 待ち時間の会話はできるだけ避ける
- 上映中の移動(他人との接触)を避けるためにもトイレは事前に済ます
- 上映中に食事をしない(現在多くの映画館で禁止されています)
- 泣きそうな映画の場合は飛沫が飛ばないように配慮する(鼻水等を拭いた場合は共用物に直に触れない)
小さなお子さんの場合は、じっとしていることを耐えるのが難しいかもしれませんが、「大人も子供もみんなのお約束だよ」というように納得しやすい説明をしてあげるといいでしょう。
それでもお子さんの集中力が途切れそうな場合は、出入りしやすい座席を取ることで、親御さんも安心して鑑賞できるのではないでしょうか。
以上、映画館のコロナ対策についてでした。
ポイントは座席ではなく、いかに自分が気をつけて行動するかです。
みんなで協力して映画を楽しみましょう!
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