日本でもおなじみとなりつつあるブラックフライデーとサイバーマンデー。
Amazonでは以前よりサイバーマンデーセールが開催されており、今週の22日に日本初のブラックフライデーセールが開催されます。
買い物がお得になるブラックフライデーとサイバーマンデーですが、その由来は何なのでしょうか?
ブラックフライデーとサイバーマンデーの発祥はアメリカで由来は”感謝祭”

ブラックフライデーとサイバーマンデーはアメリカで生まれたセールの名前です。
これらのセールの誕生には感謝祭(サンクスギビング)が関係しています。
感謝祭(サンクスギビング)ってどんなイベント?
サンクスギビング(日本では感謝祭と呼ばれています)は毎年11月の第4木曜日に開催されるアメリカ人にとって重要なイベントです。
感謝祭の起源は、イギリスからアメリカへ渡った移民たちが、新たな土地を開墾し、初めて収穫した作物を神に感謝したことです。
その当時は移民が、作物の栽培方法を教えてくれたネイディブアメリカンたちを自宅に招いて、みんなで食卓を囲んだそうです。
現在でも「収穫・恵みに感謝する」という意味合いはそのままに、家族や親戚が揃って食卓を囲み、ターキー(七面鳥)の丸焼きやクランベリーソース、パンプキンパイなどを食べるというという形で伝統が続いています。そして大きな街ではパレードも開催されるそうです。
ちなみに、感謝祭前日の水曜日には、親戚のもとへ向かう人々で道路や交通機関が大混雑するそうです。日本のお盆の帰省ラッシュみたいですね。
ブラックフライデーは収穫祭翌日の金曜日
Embed from Getty Imagesではブラックフライデーとサイバーマンデーの説明に入りましょう。
まずはブラックフライデーの意味から。
ブラックフライデーが誕生したのは1961年頃のフィラデルフィアだったそうです。
感謝祭の当日は基本的に街の商店は休業するのですが、ブラックフライデーは感謝祭明けの金曜日(と、それに続く土日)に感謝祭関連品の在庫一掃するために始まりました。
なぜ”ブラック”な金曜日なの?
ではなぜ”ブラック”フライデーなのでしょう?
それには複数の意味があるようです。
まずはじめにブラックフライデーはと名付けたのはフィラデルフィア警察だったそうですが、人や車が路上にごった返すようす(黒山の人だかり)と、それにより警察の仕事が増える「真っ黒な金曜日」であるという2つの意味を込めて名付けたそうです。
しかしその後、フィラデルフィア新聞がブラックフライデーに「お店が儲かり黒字になる」という新たな解釈を与えてることでブラックフライデーという言葉がポジティブに使われるようになりました。
1961年に始まったブラックフライデーは1975年にはアメリカで広く行われる行事になり、近年では日本でもすっかりおなじみのセールイベントとして認知されるようになりました。
サイバーマンデーは感謝最後初の月曜日
Embed from Getty Images続いてはサイバーマンデー名前の由来です。
サイバーマンデーが始まったのは最近で、2005年に 「Shop.org」 よって使い始めたと言われています。
サイバーマンデーは感謝祭後の初めての月曜日のことです。
ブラックフライデーが小売店舗のセールであるのに対し、サイバーマンデーはオンラインショップのセールです。
感謝祭後の週末の客足は実店舗に集中するため、客がネットショップに戻ってくるのが週明けの月曜日なんだそうです。
感謝祭明けの月曜日はホリデー商戦の開始日でもあるため、それに合わせてセールを打ち出すショップも多いため、最もネットショップの売上が高くなる日でもあることから「サイバーマンデー」という言葉が生まれました。
サイバーマンデーのサイバーには「コンピューターの」「インターネットの」という意味があります。
ブラックフライデーとサイバーマンデーの違いは?
ブラックフライデーとサイバーマンデーの違いについてですが、
上記の通り、基本的にブラックフライデーは小売実店舗のセールであるのに対し、サイバーマンデーはオンラインショッピングのセールです。
しかし、近年2つの特性は薄れています。
というのもネット通販利用者数が年々増加しているため、オンラインでも感謝祭当日やブラックフライデーから始まるセールを開催するお店が増えているからです。
次はグリーンマンデーがくる?
アメリカにはサイバーマンデーの他にグリーンマンデーというセールイベントもあります。
グリーンマンデーとは12月の第2月曜日のことで、eBayが2007年より開始しました。
別名サイバーマンデー2や、マジックマンデーとも呼ばれます。
ではなぜ12月の第2月曜日なのかということですが、この日はクリスマスから10日前後前にあたる日です。
これはクリスマスの駆け込み需要者がネットで注文して確実に間に合うとされている週の月曜日ということでもあります。
そこから12月第2月曜日にセールを行うようになったんだそうです。
ではなぜ「グリーン」なのか?
クリスマスのイメージカラーだからかな?と思ったのですが、そういうわけではなさそう。
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これには諸説あるようですが、一説にはグリーン=エコという意味があるそうです。
実店舗よりもオンラインショッピングのほうが商品を運ぶ手間が減るため環境に優しいんだとか。(でもオンラインだと梱包材も増えるし本当に環境にいいのか?とツッコみたくなるけど)
日本でも12月には色々なタイミングで色々なお店がセールを催していますが、グリーンマンデーというキャッチーなイベントもそのうち定番になる日が来るかもしれませんね。
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