福田雄一さんといえば監督や脚本、演出を手掛ける作品が次々とヒットする、話題のヒットメーカーですよね。
ドラマと映画の「今日から俺は！！」シリーズも好評でしたし、現在公開中の「新解釈・三國志」も話題になっています。
人気個性派俳優を豪華使いするため若い世代を中心に人気を集めている福田雄一作品ですが、なかには苦手なひとも少なくないようです。
では福田雄一作品が嫌いな人は何が苦手なのでしょうか？
ヒット作連発の福田雄一と”福田組”
今最も”売れている”監督といえば福田雄一さん。
福田雄一さんは監督・脚本家・演出家という顔を持ち、近年彼が手掛けた作品は滑り知らずというほどヒットを連発しています。
福田組（福田監督の撮影クルー）の特徴は、お気に入りの俳優さんを何回も起用することです。
そんな福田組のこれまでの主な人気作品は以下の通り。
- ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ
- ドラマ・映画「今日から俺は!!」シリーズ
- ドラマ・ネットドラマ「聖☆おにいさん」シリーズ
- ドラマ「親バカ青春白書」
- 映画「HK 変態仮面」シリーズ
- 映画「女子ーズ」
- 映画「銀魂」シリーズ
など
福田組常連の俳優
ムロツヨシ/佐藤二朗/山田孝之/安田顕/木南晴夏/橋本環奈/中村倫也/賀来賢人/指原莉乃など
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福田雄一作品嫌いのアンチは意外と多い？
大ヒット作品を数多く手掛けている福田組。福田雄一さん独特のギャグセンスやアクティブなお芝居が多くの人の心を掴んでいます。
その一方でアンチ福田組やアンチと言わないまでも福田雄一作品が苦手という人も少なくないようです。
SNSで福田雄一作品が嫌い・苦手という人たちの声を集めたところ、その理由には共通点がありました。
福田雄一作品が嫌い・苦手な理由①ワンパターンの演出
ムロツヨシさんは、福田雄一作品以外でシリアス演技してるときの方が好きだわ。福田雄一ってワンパターンの過剰演出で面白くない #ij954
— 奥 黛莉（おく まゆり） (@MLZ0902) August 5, 2020
#親バカ青春白書 見始めたけど途中で断念。福田雄一(遅まきながら)認め始めてたけど「福田雄一というフィルター通ると全部この演技かぁ」「正直、これなら一流俳優じゃなく三流俳優使っても一緒じゃ…」って感じで、全く笑えなかった。オレのエセドラマ通も、もう古いのかもなぁ。
— らんふらんこ (@lan_chan) August 3, 2020
福田雄一のクオリティを求めなかったりや演技指導や役作りなどしない演出論に比べて、絵作りやキャラクターの個性を活かしたり物語のテンポやらを意識した半沢直樹の演出論を、俺は見習いたい。
— ｶ ﾗ ｶ ｻ … (@highkarayan) August 3, 2020
コメントにもありますが、福田雄一氏はとあるインタビューで「作品のクオリティやできの良さを気にしていない。演技指導も行わない。」「役に個人の性格やテンションをのせていくタイプ」という発言をしています。
役者さんのキャラクターを活かしながら、役者さんのおもしろいお芝居を最大限に引き出すのが福田流です。
この動画のように、福田組の撮影はリハーサルのときから俳優さんたちが自由にお芝居して、それを福田監督が楽しそうに眺めています。
そして本番では、リハーサル以上のおもしろいお芝居をするとOKが出るそうなのですが、お芝居の自由度が高い分、求められるものも大きく、俳優さんたちは必然的にオーバーなお芝居になるようです。
その俳優さんたちが普段の作品では見せないような開放された演技こそが福田作品の一番の魅力なのですが、そのオーバーな演技が苦手という方にとっては福田作品全体が苦手になる傾向があるようです。
福田雄一作品が嫌い・苦手な理由②キャストが同じで飽きる
福田雄一って同じ俳優しか使わないよなぁ。佐藤二朗ムロツヨシ賀来賢人橋本環奈山本美月山田孝之。もう飽きたわい
— てぃび次郎 (@shionne_94) July 4, 2020
新解釈三國志という映画の予告をインスタで見て久々に面白そうだなと思ってググったら福田雄一作品って出てきて萎えた
— ソウマ🍳 (@sowmalizm) August 8, 2020
橋本環奈、賀来賢人、佐藤二朗、山田孝之などなどまーた同じようなキャストでつまんね
どうせムロツヨシとかも出るんだろ
身内芸だわ
福田組の作品は同じ俳優を起用することが多いため、新鮮味に欠けるという意見も多数。
物語の舞台が変わっても出演者が同じで、かつ作品ごとの特別な演技指導が行われていないのならどの作品を見ても既視感が漂いますよね。
キャスティングついて福田監督はこのように語っています。
「あっ、この役者さんいいな」って思うのは、僕が脚本を書く時にしたイメージを超えてくれた時ですね。
やっぱり「この人が来てくれたら面白くなるかも」っていうのは、自分の想像を超えなかった役者さんには思えないわけです、悲しいことに。でも超える幅はどのくらいでもいいんです。僕が思ってたのより1ミリでも超えてくれたら面白いし、僕の中では「うわ、いい役者さんだな」となる。
https://mdpr.jp/interview/detail/1797566
監督の中のおもしろいを超えてくれるかどうかがキャスティングで重視されるようです。
つまり福田監督の基準をクリアできる俳優さんは重ねてオファーされ、そうでなかった俳優さんは1回きり。そのため同じ顔ぶれに偏るようです。
これに関しては、同じくコメディ作品を得意とする三谷幸喜さんや宮藤官九郎さんについても同じ事が言えますね。
ちなみに福田雄一さんは三谷さんやクドカンさんを尊敬してやまないそうです。
福田雄一作品が嫌い・苦手な理由③笑いのツボ（ノリ）が合わない
親バカは演者は好き(ムロツヨシ以外)だけど福田雄一作品ってだけで見る気失せるな、、、
— 新木優子の手鏡 (@HxkFvjmRiIuaO6s) August 16, 2020
自分とはノリが違うからつまらないギャグずっと見せられてる気分。
好きな漫画とかの監督しませんように。
まず1番駄目だと思う事は福田雄一の悪いところでもある、役者の変顔やアドリブが映画におけるギャグだと思っている所。映画でそんなテレビの様な事をされても冷める一方で、そもそも映画における笑いはそんな簡単に済むことではない。
— マルシェ (@panaza1621) August 1, 2020
福田雄一監督と笑いのツボが合わないらしく観てるの苦痛。なので観ない。
— yutaka.I7 (@yutaka_i7) July 17, 2020
笑いのセンスが違うと感じる人にとって福田作品は苦痛のようです。
作品のなかにギャグがたっぷりと織り込まれているわけですから、面白いと感じる人にとっては畳み掛けられるギャグに笑いが止まらないでしょうが、つまらないと感じればただただ退屈なだけですよね。
笑いのセンスは人それぞれですから合わなければ仕方ないですね。
福田雄一作品が嫌い・苦手な理由④内輪ノリが寒い
福田雄一監督（笑）の前で演技じゃなくて監督ウケしそうな奇抜なことやって一発芸して顔芸してボケて笑い取れればOKって監督接待して撮った映画って知って誰が喜ぶんだよ〜
— だてまき (@isobe_130) August 5, 2020
福田雄一監督の作品って内輪ネタっぽいものがよく出てきたりして、ああいう空気感が好きになれない。作品が面白いというより面白い役者を使ってるから面白い作品ができる、みたいなのも好きじゃない。面白い言動ができる役者しか使わないって監督としての力量関係ないよな…。
— Riku🎱🏳️🌈 (@mov59) August 1, 2020
毒吐きますが、福田雄一作品が嫌いです。あの身内ノリの笑いを面白いと思っている事に寒気がします。
— マイマジカルジンジャーメタフィジカルうす子 (@yasuiyo913) May 3, 2020
先程紹介した撮影現場リハーサル動画からもわかるように、福田組の撮影現場は笑いの絶えない和気あいあいとした現場です。
そうした空気感だからこそ、俳優さんたちがはっちゃけた芝居を見せてくれるわけですが、その空気感も毎度のことだと新鮮味に欠け、馴れ合いのように感じてしまいアンチに転じる視聴者もいるようです。
福田雄一作品が嫌い・苦手な理由⑤原作へのリスペクトが感じられない
同意すぎる
— 🚀 (@Harumansdream) August 10, 2020
私が原作を知っている作品だと福田雄一演出は二次創作感が強いというか福田雄一による作品やキャラクターの解釈が私の解釈と離れすぎて無理！って受け入れられないのだが、原作を知らない作品(やオリジナル)だと何も気にならないから見られる
最近の福田雄一実写したら全部私物みたいな扱いするし、くそすべってるのに｢これ面白いやろ？好きやろこういうの｣みたいなのがさむい。あと勝手に色々改変してくし、自分の組俳優使いたいからってオリキャラ入れたりキャラ崩壊させたり設定変えたりするから無理
— 雪弥 (@cd_bunny) February 10, 2020
福田雄一好きな親父が「今日から俺は！観ろよ。ヨシヒコ好きでしょ。」と昨日言っていたけど福田雄一の実写化は原作愛が無いから本当に無理なんだよな。一生オリジナル作品だけ作っててほしい。
— ぱすた☂️ (@wzdppp) August 15, 2020
原作の実写となると時間にも演出にも制限があるので、原作のストーリーを忠実に再現することが難しいため、実写版オリジナルキャラを登場させたり、展開を端折ったり、オリジナルエンディングにしたりという改変を行う作品も少なくありません。
とはいえ、福田組のリメイクは原作からの乖離が大きすぎるようです。
実写化される作品は人気作品が多いため、原作ファンの熱量も高く、実写版はただでさえ批判を受けやすい傾向にあります。
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そんな中でもクオリティよりもコメディ感を重視する福田作品は原作ファンから大きな批判を受けるのはしかたのないことかもしれません。
以上が福田雄一作品が嫌い・苦手な人々の意見でした。
個人的にも福田作品はくすっと笑えるところもあるけれど、見ていて疲れるところもあるのが正直なところです。でも、うちの小学生の子は好きみたいです。
ですが、福田雄一さんは役者さんの新たな魅力を引き出す能力は素晴らしいと素直に思います。
例えばジャニーズの堂本剛さんを悪役に、鉄板ヒロインの新垣結衣さんを母親役（脇役）に、劇団四季のレジェンド濱田めぐみさんをテレビドラマに起用したりと福田さんならではのキャスティングは素直に面白い！アンチが多いということはその分福田雄一に魅了される人も多いといえるのではないでしょうか。
