1992年(日本では1993年)に公開された世界的大ヒット映画「天使にラブ・ソングを(英題sister act)」は今なお根強い人気を誇っています。
とある出来事がきっかけで修道院に転がり込んできた元クラブシンガーのデロリス(演:ウーピー・ゴールドバーグ)と、修道院の聖歌隊のシスターたちの成長と成功と絆を描いた物語は見るものに元気と幸せを与えてくれます。
聖歌隊は個性的なシスター揃いなのですが、特に人気なのが最年少のメアリー(マリー)・ロバート。自信もなく内気だった彼女が自分を開放させて歌い上げるソプラノボイス。その美声に聞き惚れた人も多いのではないでしょうか?
かわいくて美声のメアリー(マリー)・ロバートは「天使にラブ・ソングを」のアイドル
「天使にラブ・ソングを」の聖キャサリン修道院の最年少修道女がシスター・メアリー(マリー)・ロバート(演:ウェンディ・マッケナ)です。
一人だけ見習い(?)の服装で、熟女も多い聖歌隊の中で初々しさが引き立っています。基本オドオドしていて、でも優しくて、年上のシスターたちからも可愛がられる愛されキャラの女の子ですね。
彼女が覚醒したAの音を歌うシーンは、この作品のハイライトの一つでもあります。
そんなメアリー・ロバートは実は聖歌隊随一の歌唱力を持っていました。
ハイトーンボイスが美しい、メアリー・ロバートの歌声をお聴きください。
<Hail Holy Queen>
彼女の歌声が美しいのはもちろんですが、不安から喜びへと変わる表情が素晴らしい。歌っているときのメアリー・ロバートはとびきりかわいいですよね。
他のシスターたちも楽しそうで、このシーンは何度見ても泣けます。
シスターたちそれぞれの個性が光る歌唱シーンですが、実は意外な事実が。
それはメアリー・ロバートだけ”口パク”だったんです(メアリー意外は本人が歌っています)。
メアリー・ロバートの歌の吹き替えはアンドレア・ロビンソン
メアリー・ロバートの歌の吹き替えを担当したのは歌手で声優のアンドレア・ロビンソンです。
彼女は他にも「リトルマーメイド3」のアテナの歌声なども担当しています。
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上の動画ではメアリー・ロバートとは見た目の印象が180°違いますね。ですが、高い声はメアリー・ロバートと同じです。おそらく「天使にラブ・ソングを」の方は意識して素直な歌い方をしているように感じるので、より印象が違うのかもしれません。
メアリー・ロバート役ウェンディ・マッケナは歌が下手なの?
シスターの中で唯一、メアリー・ロバートだけが歌声を吹き替えられているということは、演じているウェンディ・マッケナはよほど音痴なのか?と心配になりますよね。
実は「天使にラブ・ソングを」シリーズの中で1曲だけ、ウェンディ・マッケナ自身が歌っている曲があるんです。
それが「天使にラブ・ソングを2」のエンディングテーマ”エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ”。
この曲のソロパートを聴いて彼女の歌唱力を検証してみましょう。
どうでしょうか?下手には聞こえませんが、正直短すぎてよくわかりません。
ただ、彼女のソロパートには、メアリー・ロバート自慢のハイトーンパートがありませんし、歌唱時間の短さが実力を物語っているのかな、とも…。
ウェンディ・マッケナはこの曲について「“歌えます”と言って恥をかいた」と語っていたそうですから、やはりメアリー・ロバートというキャラクターを演じるうえでは歌唱力が不足していたのでしょうね。
それでもウェンディ・マッケナという女優がメアリー・ロバートに抜擢されたのは、彼女の演技力を見たら分かりますよね。あの役が魅力的なのは彼女が演じたからこそだと思います。
ちなみに歌はまぁまぁなウェンディ・マッケナですが、子供の頃には名門ジュリアード音楽学院でハープを専攻していたり、10年間バレエ団に在籍していたこともあり、音楽を表現する能力には長けていたようですよ。
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メアリー・ロバート役ウェンディ・マッケナの現在は?
ウェンディ・マッケナは現在61歳。1997年に結婚し1女をもうけました。
「天使にラブ・ソングを」シリーズ以降は主にテレビで女優活動をしたり、タレントとしても活躍し、現在は演技指導なども行っているようです。