新国立競技場の屋根の一部が未完成風なのはなぜ?

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新国立競技場の屋根の一部が未完成風なのはなぜ?

2020年1月31日

2020年元日にこけら落としが行われた新国立競技場。

木の柱や植木がふんだんにあしらわれ、ナチュラルな外観が印象的です。

そんな国立競技場のデザインで気になるのが屋根のデザイン。

白い楕円の屋根の一部がいびつに欠けたような形になっています。

なぜあのような変なデザインなのでしょうか?

新国立競技場の屋根の形が変

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新国立競技所の屋根の形が変です。

”巨大な便座”などと揶揄されることもありますが、

私が指摘しているのはそこではありません。

屋根の一部の鉄骨が丸見えで、

まるでまだ建設中、もしくはパネルを貼り忘れたみたいになっています。

(この写真はまさに建設中の写真ですが屋根部分はもう完成しています。)

東京オリンピックでもおそらく何度も

世界中のテレビに映し出されるだろう新国立競技場の空撮映像。

絶対、世界の人たちもあのデザインに驚くはずです。

「メインスタジアムの建設が間に合わなかったのか?あの日本が?!」

と本気で思う人も何億人といるのではないでしょうか?

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新国立競技場の屋根の一部の色が違う理由

新国立競技場は完成していますので、

もちろん屋根もあのデザインが完成形です。

ではなぜあのようなデザインになったのでしょうか?

ただ単にデザイン性を求めたのだとしたら、

もうちょっと他にあったでしょ!と言いたくなります。

実はあの屋根には役割があるんです。

それは競技場内の芝生に日光を当てること。

新国立競技場の屋根は開閉式ではないうえに、

全方位の観客席を覆える大きめのサイズになっています。

どんな天候でも対応できるようにデザインですが、

この屋根のサイズだと日陰が増えて、芝生が育ちません。

そこで屋根の一部に透明ガラスを置き、

ピッチに日差しが差し込むようにしているのだそうです。

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ちなみにこれ↑が日中の観客席からの様子。

時間帯が悪いのでしょうか?

この写真の撮影ポイントの真上が透明ガラス部分なのですが、どうでしょう?

ピッチには思ったほど光が当たっていないような…。

写り方でも印象が違うと思いますし、

たまたまこのように写ったのだと思うことにします…。

なるほど、意味はよくわかりましたが

それにしてもあの建設中のようなデザイン以外にはしようがなかったのか?

どうやらコンピューターで計算して

あの形になったそうですが、

ガラス部分の形に曲線を用いたり、

左右対称デザインにしたり、

多いっきりガタガタさせたりしたら

今の絶妙な”作りかけ感”は解消されたと思うんですけどね…

ですがデザインに凝ると費用がかさみますから、

あのデザインが最良の選択肢だったということでしょう。

新国立競技場の屋根には他にも工夫があった

新国立競技場の屋根には他にも工夫があります。

360°太陽光発電

屋根の内側の縁にはグルっと

透明な太陽電池が施されています。

ここで蓄えた電池で施設の電力をすべてまかなうのだそうです。

雨水貯水

新国立競技場の大きな屋根に降った雨水は

貯水されて、芝生の散水などに利用されるそうです。

このように新国立競技場は

自然のチカラを有効利用できるスタジアムなんですね。

あとは、願わくば、オリンピック終了後に

このスタジアムがただの負の遺産とならないためにも

有効利用法を考えていただきたいところです。

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