NHK朝ドラ「エール」や出演者の話題

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朝ドラ「エール」がつまらない!”萎えーる””反省会”とは?

2020年5月8日

現在放送中のNHKのテレビ小説「エール」の雲行きが怪しくなり始めているようです。

放送開始当初は久々の男性主人公のドラマで、窪田正孝さん&二階堂ふみさんという若手実力派コンビのキャスティングが注目されていました。

そして3月29日に逝去された志村けんさんの遺作になった今作は、今後も志村けんさんの登場回のたびに大きな話題になることでしょう。

そんな注目度の高い朝ドラ「エール」ですが、日に日に不満の声が高まっています。

「エール」がつまらないとSNSで不満相次ぐ

朝ドラエールは現在放送開始から1ヶ月強が経ちました。

子役時代が終わり、主人公が母の実家へプレ養子入り。一旦音楽を諦め銀行のしごとに専念するも、最後のチャンスで応募した国際音楽コンクール入賞・英国留学推薦GET→運命の人(のちの妻)音と出会う→留学取り消し→絶望→家族を捨てて東京の音の元へ→レコード会社入社→賃貸の一軒家で結婚前の音と同居開始。

というところまで物語が進んでいます。

だいぶ端折りましたが、書き出してみると、わずかひと月の間にかなりの紆余曲折がありましたね。

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そういう意味ではかなり展開の早いドラマだと思うのですが、この物語についていけないと感じる人が増えており、平日のSNSは連日「エール」批判でわいています。

”萎えーる””エール反省会”とは?

SNSでは#萎えーる”や”#エール反省会”というハッシュタグ付きの投稿が増えています。他には#冷えーる や、#耐えーる#エェールなども。

どれもネガティブな印象を受けるハッシュタグですよね。

それらのハッシュタグ付きの投稿内容は、やはり「エール」に対する不満や、内容へのツッコミがほとんどです。

では、視聴者はどのような点に不満を抱えているのでしょうか?

SNSの投稿を混じえてご紹介します。

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「エール」が面白くないのは脚本と演出が悪いから?

エールへの不満で最も多いのが、ストーリー展開や演出に関するものでした。

ドラマの面白さは視聴者が共感できるかどうか、話に筋が通っているかどうかによって決まる部分が大きいのかもしれませんね。

制作上の事情で、撮影開始後に脚本家が林宏司さんから清水友佳子さん・嶋田うれ葉さん・吉田照幸さんの共作へと変更になったことから、現場はバタバタしていたことが想像できます。

スケジュールの都合などからも、脚本を細部まで作り込むことが難しかったのかもしれません。

ですが、物語の核であるはずの”音楽”がストーリーを進める上で都合よく扱われているように感じさせられるのは残念な点ですね。

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今作の演出を手掛けておられる吉田照幸さんは朝ドラ「あまちゃん」の演出を手掛けた人物です。「あまちゃん」を国民的大ヒット作品にした立役者の一人ですから、演出家としての経験も実力も申し分のない方でしょう。

それでも演出に対してこれほどの批判があがっているのは視聴者が求めている作風とのズレなのかもしれません。

吉田さんは今作の演出に関してこのようにお話されています。

(作品のコンセプトについて)一つは“ライブ感”です。芝居は動きまで細かく決めず、ある程度は役者さんに委ねて、ワンシーンを細かくカットせずに流れで撮影しています。もう一つは、お約束をなるべくやらずに、“ひとひねり” すること。ただ感動的なシーンを置くのではなく、ハラハラドキドキのシーンから感動につなげるなど、いい意味で視聴者の方々を裏切りたい気持ちがあります。「ながら見のドラマだから……」と諦めるのではなく、朝食の箸を止めるドラマにできたら理想ですね。

笑いは欠かせませんが、コメディ然としたドラマにしたいわけではありません。目指すのは、登場人物が一生懸命やっているのにどこか笑ってしまう、泣いているのにほほえましくなってしまう……といったドラマです。
僕たちは、この番組を通じて視聴者の方々にエールを送り、「自分も頑張ろう!」と元気を出してほしい。登場人物が苦しんでいるシーンでも、最終的にはそういった感情につなげたい。その意味で、笑いがドラマの根底を貫いていると、ちょうどいいバランスで見られると思うんです。コメディにしたいというよりも、エンターテインメントにしたいと考えて演出しています。

https://www.nhk.or.jp/yell/special/interview/11.html


視聴者にエールを送る、元気を与えるというのは素晴らしいコンセプトです。このドラマのテーマそのものですしね。

ですが、実在の人物をモデルにしたドラマに関しては、ある程度史実に沿って欲しいと願う視聴者が多いでしょうから”ひとひねり”とか”笑いが根底に”とかは不要だと思うんです。

実は私も楽器経験者で、以前から古関裕而さんのある曲に思い入れがあったので、この朝ドラを楽しみにしていた一人です。

もちろん私の声が国民の声を代表しているとは全く思いませんが、いち音楽好きとして言わせてもらうと、偉大な作曲家の人生を描くドラマなんだからあくまで脚色はシンプルに、どちらかというと主人公が成功するまでの過程や心情、苦悩などをじっくりと見せてもらいたい。そして音楽(と音楽にまつわるエピソード)を存分に味わわせて欲しいというのが本音です。

日本にとって宝のような人のドラマだからこそ、風変わりな試みで裏切ってほしくない。

新しいチャレンジをして成功を掴みたいという制作側の気持ちもよく分かります。が、それはあまちゃんのような100%フィクションのドラマで良いじゃない!と声を大にして言いたいです。

それと、みなさんの意見にもあったように、出演キャストは演技力の高い素晴らしい方々なので、彼らの魅力が消えてしまうような作品になってしまうのは歯がゆいですよね(志村さんの今後の登場シーンも変にひねられていないか不安です)。

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エールはこれからがおもしろい?!

ストーリーが急ぎ足気味に展開しているエールですが、それは物語なかでも最も重要な戦争時代以降を丁寧に描くためかもしれません。

演出家の吉田照幸さんは今後の展開についてこのように語っています。

「エール」は朝の番組ですが、戦時中のエピソードは短く濁さないつもりです。古関さんの自伝を読んでみても、戦中のお話が極端に長いんですよね。古関さんは、従軍作曲家として軍歌を多く手がけ、インパールなど戦地の慰問もされています。作曲家として戦意高揚を担ったことは、本当によかったのか――。戦後に『長崎の鐘』を作る姿を描くうえでも、戦争描写からは逃げられないと思っています。

https://www.nhk.or.jp/yell/special/interview/11.html

戦争時代は古関裕而さんの人生の中でも特に重要な時代だったようなので、そこを深く掘り下げるのかもしれませんね。

今の軽めのお芝居の演出も、戦争中のシリアスな描写とのバランスを保つために敢えて行われているのだとしたら、まだまだ期待できる部分がたくさん残されている可能性があります。

戦争中のお話は朝から見るには辛い部分も多々ありますが、話が深くなればなるほど窪田さんや二階堂さんの演技の魅力が増すのでしょうから、見ごたえは十分だと思います。

ただ、今の軽めのテンションで戦争を描かれたら、この先どうやってこのドラマを見たら良いのか分からなくなりそうですが…。

とにかく「エール」は後半に向けてまだまだ良い方向に化ける可能性を秘めているドラマではないでしょうか。

どちらに転ぶか…まだ希望を捨てずに様子を見ていこうと思います。

そして何より、新型コロナウイルスが落ち着き、一日も早く撮影が再開できることを願います。

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