ネイサン・チェン選手の衣装はいつもシンプルですがどこか特徴的。
2019年のFSロケットマンの衣装は「変」「ダサい」という酷評も多い中で、おなじみのアレに似ていると話題になっています。
ネイサン・チェンの2019-2020FS「ロケットマン」の衣装がダサい?
[ #フィギュアスケート #ジャパンオープン ] 連投始めます。#ネイサン ・チェン選手は、映画「#ロケットマン」のメドレーに乗せてキレッキレの演技で観客を沸かせました(若杉和希撮影) #NathanChen pic.twitter.com/7ZChw1G9Kk
— 読売新聞写真部 (@tshashin) 2019年10月5日
2019-2020シーズンのネイサン・チェン選手のフリースケーティングは映画「ロケットマン」より。
今夏公開されて世界中で話題となった、
エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画「ロケットマン」をテーマにしたプログラムです。
近年、モノトーンやシックな色合いが多かったネイサン選手の衣装ですが、今回はやけにカラフルですよね。
これはもちろん、エルトン・ジョンの派手なステージ衣装を意識してのことでしょう。
Embed from Getty Images Embed from Getty Imagesエルトン・ジョン本人と比較すると、
当然派手さは敵いませんが、
ネイサン選手の普段着仕様の衣装と派手さをコラボさせたことにより「これじゃない感」が出てしまっているような。
漂う大阪のおばちゃん感と言いますか…(私は大阪のおばちゃんの派手な服は大好きなんですけど)
確かにネイサン選手のように4回転を連発するスケーター的には
無駄な装飾のない衣装のほうがいいのでしょう。
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ですが、ネイサン選手にも、作品の世界観に合わせた衣装を着ていた時代があったんです。
Embed from Getty Images↑は「韃靼人の踊り」の衣装。
民族的な装飾も素敵ですよね。
今回もエルトン・ジョンという大きなモチーフがあるので、
スパンコールだとかユニークな生地だとか、
できることならもうひと工夫施して欲しかったところです。
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ネイサン・チェンの「ロケットマン」衣装の世間の評判は?
ネイサンの衣装が変わるのか気になります。というか前回ジャパンオープンの衣装どこで見繕ってきたのってお尋ねしたくなりましたもの。
— うつぎかずら (@utsugi_kazura_s) 2019年10月16日
今年もダサい衣装のネイサン観られて安心した。
— もんすけ (@c0a7c4d1bf0e4a7) 2019年10月12日
一瞬ネイサンの衣装ネタかと思った
— 九路🇫🇮🇫🇷🇷🇺🇮🇹🇰🇷🇨🇦 (@tigerlily4lo) 2019年10月12日
ネイサンもうちょっと派手な衣装でもいいよ?って思ってたけど、違うんだ、こういう派手じゃないんだ… RT
— 志乃 (@fatedmoon) 2019年10月6日
かっこいい!と思う方もいるかもしれませんが、SNSでは残念派が多数を占めています。
ですがネイサン選手の衣装はいつもツッコミどころ満載なので(詳しくは下記参照)、この程度で目くじらを立てる人はいないようです。
むしろいじられる対象、そしてスケオタの風物詩になっています。
ネイサン・チェンのロケットマンの衣装がまるでバスシート!本人も認める
ネイサン・チェン選手の「ロケットマン」の個性的な衣装はすぐさま「大喜利」のネタにされていました。
・おばちゃん
・ブラックオパール
・スプラトゥーン
・お菓子のパッケージ
などあらゆるたとえが寄せられましたが、
最も共感を得たのは「高速バスのシート」。
実はこれ、私も真っ先に思い浮かびました(笑)。
とはいえ、シーズン早々に衣装のことをイジられるのはネイサン選手も気の毒なのでは?
と思い、イジりを控えようかと考えていたのですが…
まさかのネイサン選手本人がバスシートのネタをインスタストーリーに上げるっていう(笑)
ネイサン衣装の件が本人に届いていて草 pic.twitter.com/NlqsoaH5oM
— ゆん (@L_oveee) 2019年10月7日
つまり”衣装いじり”はご本人公認ということですね!
さすが世界王者。
懐が深い深い!!
ネイサン選手本人も不思議な衣装だな、と思っているのかもしれませんね。
ネイサン選手のツッコみたくなる過去衣装
ネイサン選手の衣装はシンプルなのになぜか個性的なものが多い。
というわけで印象深かった過去衣装もおさらいしましょう。
Embed from Getty Imagesこれは2019年世界選手権フリースケーティング「 LAND OF ALL 」の衣装。
風の吹く様子を表しているようで、個人的にはこのプログラムに合っているとは思いましたが、心電図のようだといじられていました。
Embed from Getty Imagesこれは2018-2019シーズンSP「キャラバン」の衣装。
この衣装はツッコミ対象ではないです。
キャラバンは アフロ・キューバン・ジャズ の代表的な曲で、ネイサン選手の小洒落たベストは音楽の世界観とマッチしていて素敵でした。
とても好評だったこの衣装なのですが、
なぜか最高舞台の世界選手権で↓のようにチェンジしてしまいます。
Embed from Getty Imagesすごくシンプルなモノトーンなのにインパクト強すぎ!
この衣装はコウテイペンギンといじられました。
翌月の国別対抗戦では元の衣装に戻り「コウテイペンギンがいなくなった」と喜んだファンもいたほど。
Embed from Getty Imagesこちらはネイサン・チェン選手の不思議衣装の象徴となっているピョンチャンオリンピックSP「ネメシス」の衣装。
ネメシスは、このプログラムはネイサン・チェン選手のファンが急増したといえる彼の代表作の一つです。
グランプリファイナルまでは無地の黒シャツで腕まくりというシンプルながらに色気のある衣装だったのですが、オリンピックではこの白黒衣装に。
この衣装は今でもマレーバクやシャチと言われています。
ネイサン・チェンのダサめな衣装デザイナーはヴェラ・ウォン
ネイサン・チェン選手のモノトーン系の独特なセンスの衣装を手掛けたのがヴェラ・ウォンというアメリカ人デザイナー。
ヴェラ・ウォンは中国系アメリカ人で、元フィギュアスケーター。
全米選手権にも出場経験のある実力あるスケーターでしたが、アメリカ代表の夢は叶わず、後にデザイナーに転身しました。
ヴェラ・ウォンは同名のブランド「VARA WANG」の服やウェディングドレスを手掛ける他、ネイサン選手以外のフィギュアスケート選手の衣装も手掛けてきました。
リレハンメルオリンピックで銀メダルを獲得したナンシー・ケリガンのこの衣装や↓
Embed from Getty Images長野オリンピック銀メダリストのミシェル・クワンのブルーの衣装↓
Embed from Getty Imagesそして、エヴァン・ライサチェックのバンクーバーオリンピックの衣装も↓
Embed from Getty Imagesどの衣装もフィギュアスケート史に残る衣装ですよね。
これらはヴェラの作品の一部ですが、
ヴェラ・ウォンはまさにアメリカのオリンピックメダル請負人デザイナーと言えるでしょう。
それにしても、ネイサン選手以外の選手の衣装は個性的だけどツッコまれる要素は少なく感じます。
ネイサン・チェン選手本人もあれほど白黒推しで来られるとは思っていなかったのかもしれません。
ロケットマンの衣装についてはヴェラ・ウォンが手掛けたものであるか不明ですが(←ネイサン選手のお母さんのお手製と判明しました)
ネイサン・チェン選手はシーズン後半で衣装を変えてくる傾向にあるので、世界選手権あたりでロケットマンがモノトーンになっているかも??(そうなればもはや風物詩ですね)
まとめ:ネイサン・チェンの衣装はダサいままでいんじゃない?!
ちょっと衣装イジりが過ぎたましたかね。
こんな私でも、実はネイサン選手の演技が大好きなのですけどね。
正直な話、ネイサン選手の衣装をいじる人たちは、彼の衣装が変でもダサくても大して気にならないのではないでしょうか。
だって、ネイサン選手が実力で、そして演技そのもので圧倒してくれるから。
衣装をイジれるということは他の部分に満足しているという気持ちの現れ=つまりファンからの愛情表現だと理解しています。