カナダ人フィギュアスケーター、キーガン・メッシングの演技が感動を呼んでいます。
1ヶ月ほど前に亡くなった弟に捧げる感動の演技です。
キーガン・メッシング ひと月前に愛弟を事故で亡くす
Embed from Getty Images「いい人」で有名なキーガン・メッシング選手
キーガン・メッシング選手はカナダのフィギュアスケーターで、男子シングルのエースです。
日本人の 高祖父を持ち、コミカルな演技が魅力的な彼は日本のフィギュアスケートファンの間でも人気なのですが、多くの日本人に知られるようになったのは、羽生結弦選手も出場した2019年のオータムクラシックではないでしょうか。
この大会でキーガン・メッシング選手は3位、羽生選手は1位に輝きました。
表彰式の場で、日本の国歌が演奏されるさい、羽生選手の後ろに立てられていた日の丸が見えないからと、
キーガン選手は日の丸の端を持ち、即席で掲揚してくれたんですよね。
このキーガン選手の行為に敬意を表し、羽生選手も表彰台から降りて、日の丸と向かい合い、胸に手を当てて君が代を斉唱していました。
幸せの絶頂期に弟との別れ
そんな美しい心の持ち主キーガン選手。
プライベードでは、2019年の夏に結婚し、まさに幸せ絶頂期だったんです。
しかし、グランプリシリーズ開幕を控えた2019年9月末に
1つ年下の弟、 パクストンさんをバイク事故で亡くしてしまいました。
パクストンさんはまだ26歳。
結婚し、3人の子供もいる若いお父さんでした。
キーガン選手にとっては、可愛い弟でもあり、何でも話せる親友のような存在だったそうです。
キーガン選手は大切な心の支えを失い、失意のシーズンスタートとなってしまいました。
キーガン・メッシングが弟に捧げた涙の追悼プログラム
弟のことで心に傷を負ったキーガン選手ですが、
2019年グランプリシリーズアメリカ大会(スケートアメリカ)に出場し、気丈にも4位という成績をおさめました。
SPの演技後には胸に手をあて、空に向かってキスをする様子が印象的でした。
そんなキーガン選手が競技翌日に行われたエキシビションで弟を追悼するプログラムを披露。
リンクの真ん中に弟の写真を立て、その周りで気持ちをぶつけるようにときに激しく、ときに優しく寄り添うようにスケートをするキーガン選手。
ジャンプも見事に決まり、超高速スピンやバックフリップ(バク宙)も見せてくれて、ファンはもちろん天国の弟もニコニコ楽しく見てくれているだろうな。という素晴らしい演技でした。
演技の最後にはこらえきれなかった涙がこみ上げます。
では、キーガン選手の気持ちが詰まったエキシビションプログラムをご覧ください。
心が熱くなります。こちらまで泣けてきますね。
これから追悼プログラムを滑る人にマジックショーはないでしょ!
とツッコみたくなりますが、開催地がラスベガスということでご愛嬌。
それに対して笑顔でお付き合いするキーガン選手はやはりいい人ですよね。
キーガン選手の人柄や、明るいスケートに元気をもたったファンは日本にもたくさんいると思います。
私もその一人なのですが、今度は私たちが応援という形で彼をサポートしていきたいですね。