トレンディエンジェルの斎藤司さんがフジテレビの番組収録中に背骨圧迫骨折など全治3ヶ月のケガを負ったというニュースが報じられました。
世間からは「またフジテレビか」という声があがっていますが、実はフジテレビの番組収録中にタレントが大ケガを負った事故が起きたのは斎藤さんが初めてでありません。
過去にフジテレビで起こった大ケガ事故、死亡事故をご紹介します。
トレエン斎藤さんが番組で実験中に背骨圧迫骨折
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お笑いコンビ、トレンディエンジェルの斎藤司(41)が8日に群馬県内で行われたフジテレビの番組ロケで背骨の圧迫骨折など全治3カ月のけがを負ったことが分かった。
関係者によると、斎藤はこの日、フジ系「でんじろうのTHE実験」(金曜後8・0)のロケで、尻に敷いたエアバックを爆発させて宙に浮くかどうかを実験。スタッフによる事前の検証では浮かなかったが、斎藤は1メートル以上浮き上がり、着地の際に右手から落下し、腰を強打した。
その後、病院に搬送され、背骨の圧迫骨折、右手首捻挫で全治3カ月と診断された。入院はしておらず、仕事はできる限り続けるという。
フジテレビは取材に「事実関係を確認中」と説明した。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/aee080a05a22faef87eb25d346c91c6cce841359
<ニュースの概要>
- トレンディエンジェル斎藤司さんが背骨圧迫骨折など全治3ヶ月の大ケガ
- 「でんじろうのTHE実験」の実験収録中に負傷
- 現在入院はしておらず、できる限り仕事を続ける
- フジテレビは事実関係を確認中
斎藤さんの骨折はコルセットを装着すれば日常生活が行えるケガだそうです。とはいえ多忙なスケジュールをこなすには負担は大きいでしょう。
無理のないよう、一日も早い回復をお祈りします。
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フジテレビの番組収録中の大ケガ事故はこんなにあった!
トレンディエンジェル斎藤さんの事故もショッキングですが、実はフジテレビが番組収録中や番組生放送中にタレントにケガを負わせる放送事故はこれだけではありません。
過去の大ケガ事故は以下の通りです。
ヒロミが花火で全身やけど
タレントのヒロミさんは1991年9月放送の「1or8」という番組で全身やけどの大ケガを負いました。
「ヒロミ宇宙へ」という企画で、背中に1万本のロケット花火をくくりつけて棒にしがみつき点火すると、風向きの関係でヒロミさんが炎に包まれる事態に。
ヒロミさんは耐熱スーツを着ており、すぐに消火されたものの、ステージ3のやけどを負いました。これは生死をさまよう最も重度なやけどだそうです。
それでもヒロミさんは「救急車を呼んだら事故が公になり、番組が終わってしまう」からと、救急車の要請を断り、救急搬送にしてもらってそうです。
香港のバンドBEYONDのウォン・カークイが転落し死亡
1993年6月24日。香港のロックバンドBEYONDのメンバーであるウォン・カークイ(黄家駒)が「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」収録中に2.7メートルのステージから転落し頭を強打。事故から5日後に死亡しました。
事故が起きたのは「やるやらクエスト2」というコーナーで、屋上に組んだ巨大なアトラクションを攻略するというものでした。ウォン・カークイさんは高さ3メートル弱のそのセットから転落したのですが、当時セットは水浸しで滑りやすくなっており、さらにセットの下に緩衝材を敷くなどの安全対策はとられていませんでした。
このとき、ウォン・カークイさんとともに内村光良さんも転落しており、内村さんは全治2週間の打撲を負っています。
当時番組放送時には、ウォン・カークイさんは存命だったため、お詫びのテロップとともにコーナーは放送されたのですが、ウォンさんの死亡で番組は打ち切りになりました。
菊間千乃アナがビル5階から落下し頚椎圧迫骨折
1998年9月2日。当時フジテレビの人気女子アナだった菊間千乃さん(現在は弁護士)が「めざましテレビ」生放送中に頚椎を圧迫骨折するという放送事故が起こりました。
事故が起きたのは「それ行け!キクマ」というコーナー。
その日の内容は高層マンション火災が起きた時の避難方法の実演だったのですが、菊間さんがビル5階(高さ15メートル)からロープ状の避難器具をつけて落下する際にゆっくり下りるはずが急降下したのです。原因は器具を軽いソファにくくりつけていたため、菊間さんを支えられなかったというミスでした。
地上には安全対策の緩衝マットが敷かれていましたが、菊間さんが落下後に微動だにしない様子が全国に放送されていました。
菊間さんのケガは全治3ヶ月で、リハビリは1年に及びました。
葛城ユキが人間大砲で胸椎骨折
歌手の葛城ユキさんは2003年10月、「とんねるずのみなさんのおかげでした」収録中に胸椎粉砕骨折と胸椎脱臼の重傷を負い、その後半年間の活動休止を余儀なくされました。
企画は「人間大砲」というもので、サーカス用の人間大砲で打ち上げられながらヒット曲のサビを歌い”誰が歌っているのか”を当てるという内容でした。
葛城ユキさんはヘルメットを着用しており、着地点のプールにはウレタンが敷き詰められていましたが、空中で体勢が崩れたことで頭から鋭角的に落下し、骨折してしまいました。
ずんのやすが雪上ゴムボートで腰椎破裂骨折
今日からTwitterはじめました。
— やす(ずん) (@ZunYasuOfficial) August 23, 2020
宣伝等やっていきます。
よろしくお願いします🙏 pic.twitter.com/arHH0vnDil
2012年2月。お笑いコンビ「ずん」のやすさんが「とんねるずのみなさんのおかげでした」収録中に第2腰椎破裂骨折、第1腰椎両側突起骨折などの大ケガ。幸いにも回復しましたが、一時は全身麻痺で体がほとんど動かなかったそうです。
やすさんが参加したのはスキー場で水上スキー用のゴムボートに乗りタイムを競う企画でした。ゲーム中に腰を強打したやすさんは上記の重傷を負いました。
収録前のリハーサルは入念に行われていたようですが、この企画は前年にも同じ場所で行われていたため、気が緩んでいたところがあったのでは?というのがフジテレビ豊田社長の見解でした。
攻めた結果が裏目に出るも反省しないフジテレビ
このように過去には恐ろしい死傷事故がたびたび起きているフジテレビ。
フジテレビといえば90年代前後が絶頂期で、当時は攻めた企画をつぎつぎと打ち出しており、それがフジテレビの強みでもありました。
しかし攻めた企画が成立するのは安全が確保されているから。
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視聴者をドキドキハラハラさせながらも、アクシデントは起きないだろうという安心感・信頼感を抱けるからこそ視聴者は安心して楽しめるのではないでしょうか。
そのギリギリの線引きは非常に難しいのだと思いますが、これまでのフジテレビの線引はアウト寄りのギリギリラインだったのかもしれません(安全に配慮しすぎると”つまらない”と批判されるからそうせざるを得ないという事情もあったのかもしれませんが)。
近年は世界各地でYouTuberたちがその線引を誤り、取り返しのつかない事故が起きていますが、彼らと不特定の大衆へ向けて放送されるテレビとの違いはそういう危機管理のプロ意識の差ではないかと考えます。
今後は悲惨な事故が再び起こらないよう願っています。
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