ひとくちモッツァレラチーズのCMソングの「サラダが化ける~♪」というフレーズが耳にこびりついて離れなかったので、CMソングを歌っている歌手について調べてみたら、やっぱりあの人でした。
ひとくちモッツァレラチーズ(クラフト)のCMが気になる
このCM皆さん一度は見たことがあるのではないでしょうか?
いつごろから放送開始したのか分からないくらい随分前から流れているCMなので、今さら取り上げるのもどうかな~と思ったのですが、個人的にずーっと気になっていたので記事にすることにしました。
この耳に残るフレーズと、可愛さを狙っていないシュールなアニメがなんとも癖になります。
でもって、この商品の魅力を的確に表現している。
最近は最後まで見ないとなんの商品なのか分からないCMが多いなか、
地味なのにたった15秒や30秒でここまで強烈な印象を残すCMには感心します。
CMソングやアニメーションは井上涼が担当
ひとくちモッツァレラチーズのCMの歌とアニメを担当しているのが井上涼さん。
なんというか・・・雰囲気ものすごく普通な人ですよね。
でも、井上涼さんのイベントが開催されると・・・
こんなにも多くのお客さんが集まるんです。
井上さん只者ではありませんね。
井上涼は「びじゅチューン」の人
井上涼さんとはいったいどういう人なのかと言うと…
Eテレ視聴者の方ならご存知の方も多いのではないでしょうか?
井上涼さんは音楽、イラスト、漫画、映像、パフォーマンスなどを融合させた作品を作るアーティストです。
出身は兵庫県小野市。
1983年6月10日生まれの現在36歳。
お父様は彫刻家の井上直さんです。
井上涼さんが世間に広く知られるようになったのは、現在Eテレで放送中の「びじゅチューン」を手掛けたことがキッカケです。
わが家もびじゅチューンで井上さんを知りました。
びじゅチューンでは、世界中の有名な絵画や芸術作品を歌とアニメで紹介する番組です。
井上涼さんが、芸術作品からインスピレーションを受け、オリジナルストーリーを作り、それをテーマに仕上げた作品が放送されています。
文字では説明しづらいので、実際の映像をご覧ください。
↓はレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」をモデルにした作品。
美しいモナリザが嫌味なお局と化しています。
そして次はムンクの「叫び」がモデルの作品。
叫んでいる人がラーメン屋さんになって人々を元気づけています。
こんな発想どうやったらできるのでしょうか。
イラストも歌も脱力系で癒やされるのですが、作品の美術的知識がしっかりと織り交ぜられていてさすがです。
一見誰にでも描けそうなイラストや、誰にでも歌えそうな歌に思えますが、これをゼロから生み出せるなんて天才だと思います。
自治体からLGBTまで多岐にわたる井上涼の活動
井上涼さんはびじゅチューン以外にも、
奈良市やLGBT活動団体「やる気あり美」などの団体に作品を提供したり、完全オリジナルの作品を多数発表もしています。
↓の作品は「確信」というLGBTの学生たちに捧げる作品です。
(その他の作品の詳細は井上涼さんの公式サイトをご確認下さい。)
この動画はLGBTの人々からの共感を得たのはもちろんのこと
LGBTではない人たちからも「LGBTへの理解が深まる」と評判になっています。
このような細やかな心理描写ができたのは
井上涼さん自身がゲイであることも関係しているようです。
ちなみに、井上涼さんはゲイであるために周りと分かり合えないという経験をたくさんしてきました。
そのたびに、自分だけの視点に気づき、
世間一般の視点とオリジナルの視点の両方を持てるようになったようです。
また、周りから共感されないことに対するモヤモヤが、オリジナリティ溢れる作品を作るエネルギーになったとも語っています。
個性的で印象的なのに、物事の確信をついているという井上涼さんの作品の魅力は、
井上さん自身のアイデンティティによって生み出されたんですね。