ジャニー喜多川の性被害に遭ったジャニーズは誰?告発者と内容一覧(時系列)

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ジャニー喜多川の性被害者ジャニーズは誰?告発者と内容一覧(時系列)

2023年5月26日

芸能界でも最大の権力を持つ芸能事務所の一つジャニーズ。その創設者である故ジャニー喜多川氏が、50年以上に渡り、所属タレントの少年たちへ性加害を行っていたことが明るみになりました。

この記事では、故ジャニー喜多川氏から性被害を受けたことを告白した元ジャニーズの方々を一覧でご紹介します。

現在も告発者が続々と増えているので、随時更新していこうと思います。

BBCの特集とカウアン岡本の告発が皮切りに!ジャニー喜多川の性的虐待スキャンダル

2023年3月18日から20日にかけて、BBCワールドニュース(英)は、「Predator : The Secret Scandal of J-Pop(J-POPの捕食者 ~秘められたスキャンダル)」という特集を4回に渡って放送しました。

内容は、元ジャニーズJr.の証言によって、故ジャニー喜多川氏の少年への性的虐待の事実を明らかにするとともに、その件に対して報道しなかった日本のメディアや事実を知っていても黙認していた日本社会の特異性について取り上げたものでした。
詳細はこちら→「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」(字幕版)

また、BBCの特集とは別に、昨年ガーシー氏のYouTubeチャンネル内で、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんが、故ジャニー喜多川氏の性被害を告発していたのですが、BBCの報道をきっかけにカウアン氏の告発が注目を集めることとなり、ジャニーズの性被害の問題は多くのネットユーザーが知ることとなりました。

とはいえ、とはいえ日本のほとんどのテレビや新聞は例のごとくジャニーズの問題を報じることがなかったため、騒ぎはあくまでネットやSNSの中だけで起こっていたのですが、カウアン・オカモトさんが4月12日に、日本外国特派員協会で記者会見を行ったことで、メディアもスルーするわけにも行かなくなり、ジャニーズのスキャンダルは日本国内を巻き込む大きな問題へと発展しました。

藤島ジュリー現社長は謝罪も被害「知らなかった」

5月14日、ジャニーズ事務所の現社長で故ジャニー喜多川氏の姪でもある藤島ジュリー氏が、謝罪の意を表明しました。

これは世間で騒ぎになっているということと、ジャニーズファンの有志が問題の検証を求める署名1万6000筆を事務所に提出したことを受けてのものでした。

しかし謝罪といっても、事前に撮影したジュリー社長の謝罪動画を流し、質疑応答などはなく、詳細は後に文章で回答するという不十分な内容でした。

ジュリー社長が公に姿を表すということ自体が異例であるため、謝罪動画を公開したこと自体は”ジャニーズの誠意の現れ”であるとも言えるでしょう。しかし、ジュリー社長の謝罪内容が「性被害の告発が真実であれば申し訳ない」「当時、ジャニー前社長とメリー前副社長にすべての決定権があったので、自分は性被害について知らなかった」などという他人事とも思えるものだったことが却って火に油を注ぐ結果となり、いまなお事態収束の目処は全く見えていない現状です。

むしろ、ジュリー社長の会見に不満を持った元ジャニーズの告発も相次いでおり、今後も更に事態は大事になっていくでしょう。

ジャニー喜多川からの性被害を告発した元ジャニーズまとめ

以下は故ジャニー喜多川氏に性被害を受けたと告発している元ジャニーズ(元ジャニーズJr.)の一覧です。一部一般の方を含みます。

被害状況がわかりやすいように告発順ではなく時系列にご紹介します。

なお、告発者の中には、自分以外のタレントの性被害を告発した人もいますが、そのタレント本人が告発を望んでいるかは分かりませんので、信憑性が高い情報かもしれませんが、ここでは告発した本人以外のタレント名を出すことは控えます。

被害告発者被害に遭った時期と年齢被害内容告発の場所
服部吉次氏
(俳優・音楽家・国民的作曲家の服部良一氏の次男)

1952年から約2年半(当時8歳~10歳)、1961年頃(当時高校生)

ジャニー氏米軍時代に家族ぐるみで付き合いのあった服部氏宅に泊まる。吉次氏と同室で就寝した際に口淫。その後2年半関係が続く。
高校生の頃、自分と友人とジャニー氏が作った草野球チームの少年3人とジャニー氏で軽井沢の別荘に1泊した際、5人の少年全員が順番に被害に遭う。

2023年 日刊ゲンダイデジタル
※一般人の少年、そして当時10歳未満だった被害者の初告白

松崎基泰氏
(一般の方)

1952年頃から(当時9歳~)

友人の服部吉次氏の家に泊まった帰り、ジャニー氏に車内で口淫される。その後ジャニー氏と出かける度に計4、50回の性被害。
前述、服部氏の軽井沢の別荘泊にも参加したが、襲われるすんでのところで泣いて逃げ出す。騒ぎを聞いた別棟の宿泊女性から叱責をうけたジャニー氏は行為を否認。その日以降も性加害は続いた。

2023年 東京新聞
中谷良
(初代「ジャニーズ」メンバー)
1958年~(当時11歳)ズボンに手を入れていたずら1989年 自身の著書『ジャニーズの逆襲』
北公次
(元「フォーリーブス」メンバー)
1964年から4年半(当時16歳~20歳)デビューを約束するような言葉を吐きながらの口淫1988年 自身の著書『光GENJIへ』
※被害者初の実名告白となった
豊川誕1973年頃(当時15歳頃)から合宿所に入って最初の1週間、ジャニー氏の部屋で毎晩自由にされ続けていたと告白1997年 自身の著書『ひとりぼっちの旅立ち』
G氏
(ジャニーズアイドルの付き人)
1970年代(当時16~17歳)口淫と肛門性交2023年 文春インタビュー
※タレント以外では初の告発者
平本淳也
(元ジャニーズJr.)
1979年~1984年(当時13歳~18歳)デビューを約束するような言葉を吐きながらのキスや口淫
他のジュニアとの行為も目撃
1996年 自身の著書『ジャニーズのすべて 少年愛の館』
(1985年頃から被害を訴えていた)
石丸志門
(元ジャニーズJr.)
1982年~1985年頃(当時15~17歳)何度も口淫
一度、昼間の誰もいない部屋で肛門性交
他のジュニアと入浴中に昨晩のジャニー氏との行為について話していたら、それを聞いていたジャニー氏に「石丸!お前怖い、怖い!」と見捨てるように言われたため、それ以降性的接触について口外しなくなった。
行為を受け入れると仕事とお金を貰えるので、当時は「しめた!」と思っていた
2023年 自身のブログ「ジャニあっく!」
志賀泰伸
(元「忍者」メンバー)
1984年~1987年頃(当時15~18歳)マッサージからの口淫2023年 文春インタビュー
木山将吾
(元「光GENJI(デビュー前)」メンバー)
1985年~1987年(当時15~17歳)ジュニア内で優遇されるのと引き換えに、口淫や肛門性交
お風呂で体を洗われる
女性ホルモン注射を拒否したら光GENJIのデビューメンバーから外された
2005年 自身の著書『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』
土田一徳
(元「男闘呼組」メンバー)
1987年(当時18歳)

夕方、人の少ない合宿所で横になって休んでいたらジャニー氏が布団に入り後ろから抱きしめてきた
抵抗しようとしたらジャニー氏のお腹に膝が入ってしまい「ユー!ズルいよ!」と言われる
その日を堺に合宿所に立ち寄らなくなるとジャニー氏からの連絡が途絶え、デビュー前に男闘呼組メンバーから外された

2023年 文春インタビュー
ハヤシ氏
(元ジャニーズJr.)
1990年代前半頃(当時15歳)

お風呂で洗われる
口淫からの朝までマッサージ
「これを我慢しないと売れない」と周りの少年たちに言われた

2023年 BBCインタビュー

二本樹顕理
(元ジャニーズJr.)
1997年~1999年頃(当時13~15歳)

マッサージからの口淫
体に性器を擦り付けられる
合宿所以外でもジャニー氏がJrの体を触るなどのセクハラを目撃

2023年 NHK『クローズアップ現代』インタビュー

大島幸広
(元ジャニーズJr.)

1998年~2000年(当時13~15歳)

履歴書を送った後、ダンススタジオに呼び出され、ジャニー氏と初対面。その日に合宿所に宿泊し口淫
翌朝1万円を受け取り、雑誌の撮影
その後栃木へ転居したが、性行為の後の小遣いが5万円にアップ(その際、交通費として領収書を書かせられた)
2年間で200回ほどの被害を受ける

タバコを買い与えられる

2023年 文春インタビュー
※領収書ということは、少年へのお小遣いを事務所の経費として落としていた可能性も?

橋田康
(元ジャニーズJr.)
1999年(当時13歳)

マッサージからの口淫

2023年 文春インタビュー

A氏
(元ジャニーズJr.)
1990年代後半(当時13歳)

口淫
他の先輩から「拒否しちゃだめ」「仕事がなくなる」と忠告を受けた

2023年 文春インタビュー

30代後半男性
(元ジャニーズJr.)

1990年代後半(当時14歳)

合宿所では就寝時にジーパンを履くなど先輩から教えられた”襲われない秘策”を実行していたが、ホテル滞在中にディープキスをされた

2023年 文春インタビュー

30代後半男性
(元ジャニーズJr.)
1990年代後半(当時12歳)

性器を触れられ、ディープキスをされ、ジャニー氏を跳ねのけた

2023年 文春インタビュー

中村一也
(元ジャニーズJr.)
2002年10月19日(当時14歳)

タッキー&翼デビュー記念コンサート初日。宿泊先のホテルで体感30分程度の口淫
翌朝、朝食のテーブルの下で自身の足の甲をジャニー氏の足でさすられる

2023年 文春インタビュー

高橋竜
(Jrユニット「They武道」元メンバー)
2008年~2012年頃(当時17~22歳)

マッサージ中に手が下の方に降りていったので「これ以上はだめだよ」と拒否

2023年 BBCインタビュー(リュウ名義で出演)

D氏
(元ジャニーズJr.)
2000年代後半(当時高1)

マッサージからの口淫
「芸を磨くよりジャニーさんと性的な接触を作らないと先へ進めない」という思考だったと後に語る

2023年 文春インタビュー

E氏
(元ジャニーズJr.)
2000年代後半(当時16歳)

入浴後に白ブリーフを渡された
マッサージ中に下着に手が入ってきたので、隣で眠る友人を起こして事なきを得る

2023年 文春インタビュー

カウアン・オカモト
(元ジャニーズJr.)
2012年~2016年(当時15~19歳)

マッサージからの口淫

カウアンさんともう一人のタレントと同室で交互に被害にあった日もあった
自分以外の3人も確実に被害があったことを知っている

2022年 You Tubeガーシーチャンネル内で初告白
2023年日本外国特派員協会で会見

ご覧頂いたように、被害を時系列に並べると1950年代から2010年代後半まで、ジャニー喜多川氏の性的虐待行為が長期間継続して行われていたことが分かります。

ジャニー喜多川氏の手口はほぼ共通しており、体のマッサージから始まりキスや口淫、そしてエスカレートすると肛門性交に発展するという流れです。

ちなみに多くの告発者が、「性行為の翌朝に現金をもらった」「その後ダンスのポジションで優遇されるようになった」「ドラマが決まった」など、性行為と引き換えにメリットを得ていたことも告白しています。


加害者の告白:マネージャーも性加害していた

上記はジャニー喜多川氏の性加害一覧ですが、元ジャニーズJr.マネージャーの男性も、自らが少年たちへ性加害行為を行っていたと告白しています。

被害告発者被害を行った時期と被害者の年齢加害内容告白場所
X氏
(ジャニーズJr.の元マネージャー)
1990年代(加害者は当時30代)
被害者は高校生くらい
10代のジュニアに『エッチしよう』と誘う
6人くらいのジュニアと口淫性交を行った
X氏の噂がジュニアに広がり始めたある日、1人のジュニアに『やりすぎじゃない?』と言われ以降加害行為をやめた
2023年 文春インタビュー

X氏が加害を告白した経緯は、文春が複数の被害者や関係者から話をきくなかでX氏の名前が浮上したので、インタビューを申し込んだという流れです。

X氏は2000年頃にジャニーズ事務所を退社しています。

X氏の性加害行為について質問した週刊文春に対し、ジャニーズ事務所は「一切把握しておりませんでした」と回答しました。

事務所が仮に本当にX氏の件を把握していなかったとしても、存命する加害者本人が認めているわけですから、さすがに”死人に口無し”というスタンスではいられなくなりましたね。

ジャニー氏以外にも加害者がいることにも驚きですし、X氏以外のスタッフのなかにも同様の性加害行為を行った大人がいなかったのかも気になるところです。

ちなみにX氏の行為は児童福祉法34条1項6号(児童に淫行させることを禁ずる)違反にあたりますが、刑事事件としてはすでに時効を迎えているようです。

辞めジャニになることへの恐怖

最後に自身が性被害に遭ったわけではありませんが、ジャニーズJr.時代に友人が被害に遭っていることを聞いていたというマイコーりょうさんのお話が印象的だったのでご紹介しておきます。

マイコーりょうさんはマイケル・ジャクソンのものまねパフォーマンスを行う芸人さんで、中学時代にジャニーズ事務所に所属していた経験のある方です。

ご自身は事務所に通える距離に自宅があったため、合宿所に泊まることはなかったそうですが、当時被害に遭ったという友人の話を聞いたことがあると、You Tubeで語っています。

そんなマイコーりょうさんが以下のような内容をお話されていました(内容は要約です)。ソース

ジュニアである程度名前が売れてきても、ジャニーさんの性的行為から逃れるためにジャニーズを辞める人もいるし、性被害に遭わないように身を守ることによって出世できずジャニーズを去らざるを得ない人もいる。どちらも”辞めジャニ”なのですが、辞めジャニの烙印を一度押されてしまったら、他の芸能事務所には拾ってもらえない。つまり辞めジャニになるということは芸能界での夢を絶たれてしまうということ。

私たち外野から見たら、「成功のために性的な行為を受け入れるなんて…」とか「違う事務所でやり直せばいいのに」などと安易に考えてしまいますが、少なくともジャニー喜多川氏の力が働いていた時代には、一度ジャニーズに入ってしまったら違う場所でアイドル(歌って踊るマルチタレント)としてやり直すことは困難であり、大きな夢を実現するためにはジャニーズ事務所で頑張るしかないというのが現実だったようです。

SMAPのように、デビュー後のジャニーズタレントが事務所を退所すると干されるというのは、私たち視聴者も幾度となく目の当たりにしてきましたが、まだデビューしていない少年たちでさえも退所したら未来がないというのはあまりにも酷ではないでしょうか。

今後も、ジャニーズ事務所の性被害問題を注視していきます。

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