2023年全日本フィギュアスケート選手権男子フリーが開催されました。結果は優勝・宇野昌磨選手、2位・鍵山優真選手、3位・山本草太選手。
史上最高にハイレベルとも謳われた今大会でしたが、何よりも驚きだったのが最終グループの全員が大きなミスなく神演技だったということ。
今大会、とりわけ男子シングルフリーの最終グループの演技について、海外のフィギュアスケートファンの反応をご紹介します。
2023全日本フィギュア 男子シングルフリーの最終グループが最高レベルだった
フィギュアスケートの世界選手権(来年3月・モントリオール)代表最終選考会を兼ねる全日本選手権は第3日の23日、長野市のビッグハットで男子のフリーがあり、ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨選手(トヨタ自動車)は193・35点、合計298・04点で2連覇を果たし、代表に決定した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec1e6c3a55ceca8dd996fe16b25c2d94b2327a22
本田武史さん、羽生結弦さんに並ぶ歴代2位タイ、通算6度目の優勝。
SP3位の鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)が198・16点、合計292・10点で2位に入り、SP2位の山本草太選手(中京大)が192・42点、合計287・00点で3位。
SP4位の三浦佳生選手(オリエンタルバイオ・目黒日大高)は4位、SP5位の佐藤駿選手(エームサービス・明大)は5位だった。
<2023年全日本フィギュアスケート選手権 男子シングルスコアと最終順位>
優勝…宇野昌磨/298.04(SP104.69、FS193.35)
2位…鍵山優真/292.10(SP93.94、FS198.16)
3位…山本草太/287.00(SP94.58、FS192.42)
4位…三浦佳生/280.08(SP93.91、FS186.17)
5位…佐藤駿/273.04(SP89.80、FS183.24)
6位…友野一希/271.52(SP86.88、FS184.64)
男子SPプロトコルはこちら
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SPではミスが響いた選手や、渋めの採点に泣いた選手がいたなかで宇野選手が頭一つ抜きん出る結果となりました。
しかしFSでは最終グループ6人ともがほぼクリーンな”神演技”。全員が180ポイント超えのハイレベルな戦いが繰り広げられました。
そこで、いつもなら一人の選手の演技にフィーチャーした海外反応記事を書くのですが、今回は最終グループの連続神演技についての海外の反応を紹介したいと思います。
全日本フィギュアスケート選手権2023見逃し配信はこちら
全日本フィギュア2023 全員神演技 最終グループの海外の反応は?
Xより海外のコメントを抜粋して翻訳した内容をご紹介します(意訳・誤訳ご了承ください)
●全日本選手権が私をこ◯しにかかっているわ(良い意味で)。全員の演技が素晴らしいんだもの。すごい!
●昌磨、優真、草太、佳生、駿、一希…みんな素晴らしい活躍だった!全員が別をと尽くして頑張る姿を見られて嬉しいよ!
●昌磨も優真も本当におめでとう!世界選手権3位代表枠がだれになるのか楽しみだ。
●昌磨、歌旅全日本チャンピオンおめでとう!優真と草太もおめでとう!世界選手権へ行こう!
●よく見るとシーズン世界ランキングでは草太もトップ3に入っているけど、スコアは佳生のほうが上だ。
●最終グループ6人は本当に素晴らしかった!全員がベストを尽くしていたね!一人ひとりにありがとう!昌磨、優真、草太おめでとう!
●6人全員を世界選手権に派遣しよう。
●昌磨と優真は世界選手権に行くだろうね。3番手は草太、佳生、一希の争いになる。
●【ジャッキー・ウォン記者】これは僕が今まで見た中で最も素晴らしいフリーの6人グループだろう。
●オリンピックを見ているようだった。
●世界選手権代表から外れる選手には少し申し訳なく感じるなぁ。トップ6全員とも出場する勝ちがある。
●彼らはみんな戦い抜いた!素人目にはスコアが誇張されたものだとは思えないよ。自分なら世界選手権には昌磨、優真、草太を選ぶけど、一希も安定しているから、草太ではなく彼を選んでも納得する。
●今日見た佳生と草太と優真のスケートを思い浮かべて。そして昌磨が持っている代表メダルの山も思い浮かべてみて。
>昌磨はもう十分でしょ。
>残念ね。
>佳生、草太、優真は世界大会でも大活躍するはず。日本スケート連盟はいつか自分たちの罪の重さに膝を砕くだろうね。
●草太は安定性に欠けるから、佳生を推すわ。
●試合をまだ見てないけど、すごいスコアだね…佳生がこれで世界選手権を逃したらどうしよ。
>最終グループは本当に信じられないレベルだったよ。あまりの素晴らしさに顎が床についてしまったわ。草太と佳生のどちらが3枠目なのか興味深いな。日本スケート連盟のガイドラインによれば佳生が有利だと思うけど。
●最終グループ前半の3人が素晴らしかったよ。そしてグループ全体を通して素晴らしいスケーティングとスコアだったね!6人みんなが満足してリンクを降りれたことが嬉しいよ。
●お願いです!どうか佳生に世界選手権のチャンスを!草太と一希と駿は4大陸選手権に出場させてあげて。
このように神がかった演技をした6人全員に対する賞賛と、この結果を踏まえて世界選手権代表枠の行方を気にするファンの声で賑わっていました。
世界選手権代表枠が3枠しかないのが惜しくてたまりませんね。
今大会の結果は、最終グループの6人全員が世界の大舞台で戦えることを海外に証明した形となりました。
宇野昌磨選手の優勝にやっかみの声もありますが(ごくごく一部)、それほど今の日本男子は人材の宝庫であるということでしょう。そして、そんな中でも結果を出し続けられる宇野昌磨選手は文句言いたくなるくらい強いということですよね!
今大会男子シングルは下位選手にもドラマが多かったのですが、とりわけTOP6は超絶エキサイティングであり、同時に日本人として誇らしさも感じた記憶に残る一戦でした。